アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【朝顔】酸性雨で花色が変わるって本当!?

7月も最終日となり、ようやく各地から梅雨明けの知らせが届くようになりました。関東地方も雨が降り続けるのはもう少し…ということで、今回は雨に関する話題を取り上げたいと思います。

 

夏を代表する花の一つに朝顔がありますが、実は酸性雨によって花色が変わる可能性があることをご存知でしたでしょうか?

 

◎朝顔の概要についてはこちら

【朝顔】必ず朝に咲くとは限らない!?開花条件は光ではなく時間が関係していた! - アタマの中は花畑

 

 

不思議な模様の朝顔を発見!

先日家族で近所を散歩していたところ、こんな朝顔を見かけました。青紫色の綺麗な花ですが、よく見ると下半分が赤い斑点模様になっていることがわかります。

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どうやら、赤く変色しているのは水滴が付着している部分のみのようです。この日は朝方に雨が降っていたのですが、この雨と花の変色には何かしらの関係があるのでしょうか…?

 

酸性雨によって花色が変わる!?

調べてみたところ、今回私が見かけた朝顔は酸性雨によって赤く変色したものと考えられます。水滴が付いた部分のみ変色していた点も納得できますね。

 

花色が変わるのはなぜ?

朝顔の変色に深く関わっているのがアントシアニンと呼ばれる色素です。アントシアニンとはブルーベリーなどに含まれている色素としても有名で、本ブログでもアジサイの花色に関する記事で登場しました。

 

◎アジサイの花色についてはこちら

【アジサイ】土のpHによって花の色が変わるのはなぜ?その理由をできるだけ簡単に説明してみました - アタマの中は花畑

 

朝顔に含まれるアントシアニンの場合、酸性で赤、中性で紫、アルカリ性で青に変色します。今回のような青っぽい花を咲かせる朝顔の場合、花を形成する細胞の中はアルカリ性に保たれています。そのためアントシアニンが青に変色し、花は青みを帯びた色となります。

 

ところが、この花に酸性雨が当たった場合はどうでしょうか。酸性雨が当たるとその場所の細胞が壊れるため、細胞の中に酸性雨が入り込みます。その結果、細胞の中がアルカリ性→酸性に変化するため、アントシアニンが赤に変色します。これが酸性雨によって朝顔の花色が変化する理由です。

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蕾や咲き終わった花が赤いのも同じ理由…?

青い花を咲かせる朝顔でも、蕾や咲き終わった花は少し赤みを帯びて見えることがあります。ノアサガオ(宿根アサガオ)の花を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。

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▲ノアサガオ(宿根アサガオ)の花

 

実は、アサガオの細胞内のpHは花の状態に応じて変化していると言われています。青い花の場合、酸性(蕾)→アルカリ性(開花)→酸性(咲き終わり)と変化するため、蕾や咲き終わった花は赤みを帯びて見えることがあるようです。

酸性に変わることで花色が変化する、という点では酸性雨の場合と原理が同じなのかもしれません。

 


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