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【落花生】茹で落花生が食べたい!ので育てることにしました。 - アタマの中は花畑
前回の記事から半年以上が経過し、ようやく我が家の落花生も収穫の時期を迎えることになりました。栽培期間が長い野菜だとは聞いていましたが、噂に違わぬ長さでした。
当初の計画通り、収穫したての落花生は茹でていただきます。茹で落花生はホクホクとした甘さが特徴で、採りたてならではの美味しさが味わえます。まさに自分で育てたからこそ食べられる最高の贅沢だと思っています。
落花生の収穫
植え付けから約半年が経過した落花生がこちらです。たまに追肥をする程度でほぼ放ったらかしだったのですが、見たところ順調に育ってくれたようです。
根元を見ると、太い茎のようなものが地面に突き刺さっていることがわかります。これは子房柄(しぼうへい)と呼ばれる地下茎の一種で、この先端で実が大きくなります。つまり、落花生は根ではなく茎の先端に実を付ける植物だと言えます。
早速根元を手で掴み、引っこ抜いてみました。土の中からは見覚えのある豆がゴロゴロ出てきました。
実の表面には網目模様がはっきり浮き上がっており、収穫適期を迎えていそうです。この網目模様は維管束(いかんそく)と呼ばれるもので、水や栄養の通り道になります。
(※「維管束」という言葉自体、中学生時代の理科の授業以来かもしれません。。。笑)
収穫した落花生がこちらです。元々育てていた株の数が少なかったため、1回で食べきれそうな量です。
待ちに待った茹で落花生!
さて、収穫が終わったのでいよいよ茹で落花生作りに入ります。作り方はとっても簡単。沸騰したお湯によく水洗いした落花生と塩を入れ、そのまま茹でるだけです。
茹で時間の目安はおおよそ以下の通りと言われています。我が家では30分茹でてみることにしました。
・およそ15分→シャリシャリした食感
・およそ30分→ホクホクした食感
・およそ45分→トロトロした食感
30分ほど茹でると、ほのかに甘い香りが漂ってきました。2歳の長男も隣で待ち焦がれていました。
そして待ちに待った実食です。白くふやけた薄皮、ホクホクした食感、そしてほのかな甘みは茹で落花生ならではです。4月に種まきしてからおよそ7カ月かかりましたが、育てた甲斐があったというものです。できればまた来年も種を購入し、家庭菜園の片隅で育てたいところです。
生の落花生が流通していないのはなぜ?
落花生(いわゆるピーナッツ)自体は馴染みのある豆だと思うのですが、茹で落花生って普段あまり口にしない気がします。そんな私自身も炒ったピーナッツはしょっちゅう食べているのですが、茹で落花生を食べるのはすごく久し振りのことでした。生の落花生さえ販売していれば手軽に茹で落花生が食べられるのですが…あまり流通していないのには理由があるのでしょうか?
その理由は「生の落花生は傷むのが早いため」なのだそうです。落花生は収穫してすぐに食べないと傷んでしまうため、生の状態で市場に出回ることはほとんどなく、大抵は加工されてから販売されています。そのため、採りたての落花生から作る茹で落花生はまさに「生産者ならではの贅沢品」と言えそうです。