ここ数日にわたり、お休み中に見かけた植物(キュウリグサ、ナズナ、アンズなど)を話題に挙げていたのですが、今回で撮り溜めていたストックも最後になります(※明日からは通常通りの内容に戻る予定です)。最終回となる今回はこちらのネコヤナギです。
ネコヤナギといえば実家近くの川辺にもよく植えられていたのですが、実家を離れてからはなかなか見かける機会がありませんでした。前回ネコヤナギの花を見かけたのも、数年前くらいだったかもしれません。
さて、ヤナギにはたくさんの品種がありますが、この品種が「ネコヤナギ」と呼ばれるようになったのは一体なぜなのでしょうか。以前の記事で「植物の名前にイヌが付く理由」について取り上げたことがあるのですが、今回はその猫バージョンです。
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ネコヤナギの概要

科・属名:ヤナギ科ヤナギ属
種別:落葉低木
花色:黄
花期:3〜4月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:ヤマネコヤナギ、サルヤナギなど
花言葉:自由など
◎特徴:
ヤナギの一種で、他のヤナギよりも開花時期がやや早いです。湿った土壌を好み、川沿いなどの水辺に多く分布しています。雌雄異株のため、雌株には雌花、雄株には雄花が咲きます(雄花の方がサイズは大きいです)。ネコヤナギといえば白い花穂ですが、花穂が黒(クロネコヤナギ)やピンク(ピンクネコヤナギ)になる品種も流通しています。
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植物の名前に「ネコ」が付くのはなぜ?
今回取り上げているネコヤナギについては、「ネコの尻尾のようにフサフサした花穂を持つヤナギ科の植物」であることが名前の由来とされています。ネコに擬えた見た目が由来であり、比較的イメージしやすいのではないでしょうか。
ちなみに、ネコヤナギのほかにも名前に「ネコ」が付く植物はいくつかあります。ここでは代表的なものをいくつか挙げていますが、その多くがネコに似た見た目から付けられたとされています。
・ネコノヒゲ→雄しべ・雌しべが長く猫の髭に似ている
・ネコノシタ→葉が猫の舌のようにザラザラしている
・ネコノメソウ→割れた実が猫の目に似ている
・ネコハギ→イヌハギに比べて小さいため、「犬」に対して「猫」と付けられた
【余談】“猫じゃらし”は猫ではなく犬が語源!?
名前に「ネコ」が付く植物としてまず思いつきそうな“猫じゃらし”ことエノコログサですが、実は猫ではなく犬が名前の由来になっています。以前投稿した記事の中でも触れているのですが、
・「子犬の尻尾のように見える草」
→「犬っころ草」
→「エノコログサ」
に転じた説が有力です。
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