アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【チューリップ】同じ場所で毎年花を楽しみたい!石灰窒素による線虫(センチュウ)駆除に挑戦!

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一昨年・昨年に引き続き、今年も花壇の一角に「チューリップ畑」を作る予定です。我が家の花壇はスペースが限られているため、今年も同じ場所で育てることになりそうです。

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同じ場所でチューリップを育てるにあたり、どうしても気になるのが連作による線虫(センチュウ)被害です。掘り上げた球根を保管する際、念入りに消毒・乾燥を行うことである程度被害が軽減できるようですが…今年の初夏に掘り上げた球根については、これらの対策を行ったにも関わらずかなりの被害を受けてしまいました。球根側の対策だけではどうにもならないため、今回は土壌側の対策に踏み切ることにしました。

 

 

線虫(センチュウ)とは?

センチュウとはハリセンチュウ目の吸汁性害虫で、家庭菜園やガーデニングを行う際に気を付けなければならない虫の1つです。白い芋虫のような見た目で、肉眼で識別できるかどうかくらいの小ささですが、寄生した植物の根や球根を枯らしてしまうため非常に厄介です。同じ植物を連作した場合や土の手入れを行わなかった場合などに発生しやすいようですが、意図せず外部から持ち込んでしまうケースもあることから、対策はなかなか難しいと言われています。

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センチュウの対策方法とは?

冒頭の関連記事で触れたことがあるため詳細は割愛しますが、チューリップなどの球根植物を対象とした場合のセンチュウ対策としては以下が挙げられます。

 

①同じ場所で連続して育てない

やはりこれが大事なポイントです。連作を避けることで、特定の害虫のみが偏って増えることを防ぐことができます。ですが私のように、中には「それでも同じ花を同じ場所で楽しみたい!」という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。ということで、本記事では敢えて①は考慮しないことにします。

 

②球根を十分に乾燥させる

球根を掘り上げた際、十分に乾燥させた上で保管することにより、球根のカビや腐敗を防ぐことができます。

 

③球根を消毒する

②だけでは物足りない場合、ベンレートやオーソサイドなどの消毒剤によって球根の表面に付いた害虫を駆除します。消毒剤を用いた後は②と同様に乾燥・保管を行います。

 

④コンパニオンプランツを植える

マリーゴールドをはじめとしたコンパニオンプランツを植えることにより、土中のセンチュウを避ける効果が得られます。実際に、我が家の花壇でもあちこちにマリーゴールドを植えています。

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【コンパニオンプランツ】マリーゴールドは植物のお医者さん!夏野菜にも効果あり!? - アタマの中は花畑

 

石灰窒素でセンチュウ対策!

先程取り上げたセンチュウ対策のうち、②〜④については既に実践したことがあります。いずれの対策法もある程度の効果は得られているものと思いますが、未だにセンチュウの被害を完全に抑えられていません。そこで今回は、土壌側の改良に踏み切ることにしました。

 

このあたりは全く知識がなかったため調べてみたところ、センチュウ対策には米ぬかや石灰窒素を土に混ぜると良いようです。あいにく米ぬかは手元になかったため、今回は石灰窒素を取り寄せてみました。石灰窒素は炭化カルシウムと窒素の化合物で、肥料成分(尿素・窒素)と農薬成分(シナアミド)の両方を併せ持つ点が特徴です。その反面、ヒトを含む動物に対しては毒性を持つこともあるため、扱いには注意が必要です。

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袋に記載された用法に従い、我が家の花壇の土にも石灰窒素を混ぜ込んでみました。ここで1つ注意が必要なのが「石灰窒素を混ぜ込んだ後すぐに植物を植えてはいけない」という点です。石灰窒素を土に混ぜ込むと農薬成分であるシナアミドが生成され、センチュウをはじめとした土中の害虫を駆除します。シナアミドには雑草を駆除する効果もあるため、すぐに植物を植えてしまうと株を弱らせてしまう原因となり得ます。なお、シナアミドは数日経過すると肥料成分(尿素)に変わるため、このタイミング以降であれば植物を植えることができます(※そのため、農薬成分が土中に残ることはありません)。一般的に夏季は3〜5日程度、春季・秋季は7〜10日程度間を空けると良いようです。
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なおセンチュウは卵の状態で越冬するため、冬の間は石灰窒素に対する耐性が高くなります。そのため、石灰窒素を用いるのであれば春〜秋が効果的だと言われています。

(既に晩秋に差し掛かっていますが、センチュウ駆除が間に合ってくれていることを願うばかりです。。。)
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