先週末、久し振りに近所のホームセンターへ出向き、花を何種類か購入してきました。中には初めて育てる品種も含まれているため、何回かに分けてご紹介できればと思っています。
その1品種目がノースポールです。冬〜春の花壇でよく見かける品種の一つですが、我が家で育てるのは今回が初めてとなります。
実はお恥ずかしいことに、つい最近(1年くらい前)までノースポールとマーガレットを同じ品種だと思い込んでいました。どちらも春に白い花を咲かせますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
ノースポールの概要
科・属名:キク科クリサンセマム属
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:白
花期:12〜5月
原産:北アフリカ
別名:クリサンセマム、カンシロギク(寒白菊)、ノースポールギクなど
花言葉:誠実、高潔など
◎特徴:
キク科の多年草で、白い花が株全体を覆う様子が北極に見立てられたことからノースポールと呼ばれています。寒さに強い反面、夏場の高温多湿には極端に弱いため、日本では一年草扱いされるケースがほとんどです。
なお「ノースポール」は元々サカタのタネの商品名だったようですが、現在では一般的な名称として流通しています(※Wikipediaより)。そのため、ノースポールではなく「クリサンセマム」「カンシロギク」という名で販売されていることもあります。
マーガレットの概要
科・属名:キク科モクシュンギク属
種別:多年草
花色:白
花期:11〜5月
原産:カナリア諸島(アフリカ北西沖)
別名:モクシュンギク(木春菊)など
花言葉:花を占う、信頼、真実愛など
◎特徴:
キク科の多年草で、ギリシア語で真珠を意味するMargarites(マルガリテス)が名前の由来となっています。花期は非常に長いですが、高温多湿に弱く、夏の間は生育を休止しています。アフリカ北西沖のカナリア諸島が原産で、その後ヨーロッパを中心に品種改良が進みました。現在日本で流通している品種の多くも、ヨーロッパで品種改良されたものです。
ノースポールとマーガレットの違いは?
冬〜春にかけて開花する白い花という点ではどちらも共通しますが、両者には以下のような違いがあります。写真だけでは見分けが難しいですが、草丈や葉の形を知っておけば比較的容易に判別することができます。
◎ノースポール(写真左)
・花の直径は3cm程度
・花茎は短く(草丈20cm程度)、株全体を覆うように開花する
・花弁は丸みを帯びている
・葉の切れ込みは浅く、ノコギリの歯のような形状をしている
・高温多湿に弱く、日本では夏に枯れてしまう
◎マーガレット(写真右)
・花の直径は3〜6cm程度
・花茎は長く(草丈は30〜100cm程度)、葉よりもかなり高い位置で開花する
・花弁は細長い形状をしている
・葉の切れ込みが深く、菊の葉のような形状をしている
・高温多湿に弱く、日本では夏に生育を止めるが枯れることはない
我が家のノースポール
ここで、我が家のノースポールに話題を戻すことにします。ノースポールの花期は12〜5月頃とのことですが、今回購入した2株についてはどちらも1輪しか開花していない状態でした。
その代わり小さな蕾はたくさん付いており、今後の開花が期待できそうです。どうでも良いですが、この写真だけ見ていると春菊が食べたくなってきます。。。
ちょうど花壇に空きスペースができたため、今回の株達も早速花壇へと植え替えることにしました。根張りはとても良好で、すぐにでも植え替えを必要としている状態でした。
まだまだ物寂しい我が家の花壇ですが、これから春にかけてたくさんの花が開花してくれる…はずです。
花の種 クリサンセマムノースポール 約115粒 サカタのタネ