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【3歳の息子と作るチューリップ畑①】球根の植え付け!配置は長男任せ!? - アタマの中は花畑
花壇にチューリップの球根を植えてから、およそ2カ月が経過しました。概ね芽が生え揃ってきたところですが、1点気になることもあります。
チューリップの葉といえば緑色ですが、我が家で育てているものの中には葉の色が赤や黄色の株も多く見当たります。葉が緑色ではなくても、生育には問題ないのでしょうか?
現在のチューリップ
現在のチューリップの様子がこちらです。まだまだ寒い日が続いており大きな変化が見られたわけではありませんが、よく目を凝らせば概ね芽が生え揃っていることがわかります。
当の長男は「ここにも芽が出てる!」「これは葉がクルクルしてる!」と嬉しそうです。水やりは全く行わなくなったものの、自分で球根を植えた自覚は持ってくれているようで何よりです。
(※長男の顔が写らないように撮影するのになかなか苦労しました。。。)
発芽した芽が緑じゃない!?
冒頭でも触れましたが、今回発芽した芽の中には緑色ではないものも多く見当たりました。我が家の花壇を見回したところ、この日は緑・赤・黄色の3色の芽を見つけることができました。その多くは赤みを帯びており、緑や黄色の芽はやや数が少ない印象でした。
芽が赤や黄色でも問題ないの?
今回見かけた3色の芽ですが、クロロフィル・アントシアニン・カロチノイドと呼ばれる3つの色素が関係しています。いずれも植物の葉に含まれる色素で、紅葉に関する記事でも以前取り上げたことがあります。
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それぞれの色素には以下のような役割があります。これらの色素のバランスによって、葉の色は変化します。
◎クロロフィル
・緑色の色素。葉緑素の主成分であり、植物が光合成を行うために必要となる。
◎アントシアニン
・赤色の色素。この時期は寒さから身を守るために生成される。
◎カロチノイド
・黄色の色素。日光がなくても生成される特徴を持つ(※もやしが黄色いのはこのためです)。
上記の内容を踏まえ、それぞれの色に変化したチューリップの芽の特徴をまとめてみました。結論としては、いずれの色であってもチューリップの生育に影響はありません。
◎緑色の芽
・クロロフィルの含有量が相対的に多い状態。一般的な葉の状態であり、生育に問題はなし。
◎赤色の芽
・アントシアニンの含有量が相対的に多い状態。この時期の寒さから身を守るためにアントシアニンが多く生成されているためであり、暖かい季節になればいずれ緑色に戻る。生育に問題はなし。
◎黄色の芽
・カロチノイドの含有量が相対的に多い状態。発芽したばかりで日光を浴びていないため、カロチノイドのみが生成されている。日光を浴びれば赤または緑色に変化するため、生育に問題はなし。
この時期は赤みを帯びた芽を多く見かける印象ですが、寒さから身を守るためだったんですね。以前の記事でもご紹介しましたが、身近なところだとブロッコリーの花蕾が赤みを帯びるのも同様の理由によるものです。
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【余談】室内栽培中のチューリップ達
今シーズンは花壇に植えた球根とは別に、室内でもチューリップを育てています。球根をセットしたのが12月中旬頃のため、およそ1カ月半が経過したことになります。
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そんな室内栽培中のチューリップの様子がこちらです。屋外に比べて暖かく、かつ適度な日差しを浴びているため葉は緑色です。また、花壇で育てているものに比べると成長スピードも早いようです。
チューリップの開花はもう少し先になりそうですが、同じ日にセットしたヒヤシンスは蕾が顔を出し始めました。既に開花した花もあるようで、室内には良い香りが漂い始めていました。
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【3歳の息子と作るチューリップ畑③】植え付けから4カ月半、念願の開花! - アタマの中は花畑
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