アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【西瓜】スイカの実に黒い線(縞模様)が入っているのはなぜ?

今回は、先日長男に聞かれたことを記事にしてみたいと思います。

本ブログでは不定期にスイカの栽培記事を投稿しており、長男・次男も収穫の日を心待ちにしながら毎日観察を続けています。そんなある日、長男からふと「スイカって何で黒い線が入っているの?」と質問されました。

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即答できなかった私は「黒い線が入ってた方が美味しそうに見えるからじゃない?」と適当に流してしまったのですが、実際のところは何か理由があるのでしょうか?

 

 

スイカ(西瓜)の概要

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科・属名:ウリ科スイカ属

種別:つる性一年草

花色:黄

花期:5〜6月

収穫期:7〜8月

原産:アフリカ

別名:水瓜(ミズウリ)など

花言葉:どっしりしたもの、かさばるものなど

◎特徴:

アフリカ原産のつる性一年草で、中国の西方(西アジア・中央アジア)から中国へ伝来したことから西瓜(スイカ)と名付けられました。原産地では水分補給にも重宝されていたことなどから、英語ではwatermelonと表記します。

甘味を持つため果物だと思われがちですが、一年草であるため分類上は野菜(または果実的野菜=果物のように扱われる野菜)と定義されています。

 

◎スイカの概要は下記記事からの引用です

【4歳の息子と育てる西瓜①】鉢植えでスイカを育ててみよう!接木をするのは何のため? - アタマの中は花畑

 

スイカの実に黒い線が入っているのはなぜ?

品種にもよりますが、スイカの果皮は大抵緑色で、縦方向に線(縞模様)が入っています。線の色は深緑または黒で、おおよそ等間隔に入っている印象です。

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実は、この黒い線は厳しい生存競争を生き抜くために入っていると言われています。スイカの原産地はアフリカの砂漠地帯で、厳しい環境が故に「いかに種を運んでもらい子孫を残せるか」が重要になります。スイカの場合は鳥によって種を運んでもらうケースが多く、上空から見ても目立つように黒い線が入ったようです(※)。なお現在では品種改良により、さまざまな模様のスイカが流通しています。

※スイカの果皮は元々緑一色で、突然変異により実に黒い線が入ったという説もあります。この場合も、黒い線の入った実の方が鳥に運ばれやすかったため、結果としてこちらが多く生き残ったと考えられます。

 

スイカの種は黒い線の下にある!?

かなり前のテレビ番組で見た記憶があるのですが、スイカの種は黒い線に沿って分布する性質があるようです。この性質を逆手に取ると、目的に応じた切り分けが可能になります。私も忘れかけていましたが、頭の片隅で覚えておくと何かと役に立つかもしれません。

◼︎黒い線に沿って包丁を入れた場合

・断面に種が多く出てくるため、簡単に種を取り除くことができます。

◼︎黒い線を避けて包丁を入れた場合

・断面に種があまり出てこないため、まるで種なしスイカのような見栄えになります。また種を傷付けにくいため、今後種をまいて育てたい場合にも有効と言えそうです。

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