アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【雑談】納豆が藁(わら)に包まれているのはなぜ?

元々食べ物の好き嫌いが激しい私に似てしまったのか、息子達も食べ物の好みがハッキリしています。そんな中、長男・次男が揃って大好きなのが今回取り上げる納豆です。スーパーへ行くと必ず手に取り、家に帰って食べるまで一切離そうとしないくらいには好んでいるようです(特に次男)。

f:id:matundaba79:20221020083348j:image

 

以前の記事で「納豆の粒の大きさ」について取り上げたことがありますが、今回は違うところに着目してみようと思います。納豆といえ藁(わら)に包まれた藁納豆と連想される方もいらっしゃるかと思いますが、そもそもなぜ数ある植物の中から藁が選ばれるようになったのでしょうか?

◎関連記事はこちら

【納豆】大粒・中粒・小粒の違いについて〜粒の大きさによって原料の豆の品種は違うの?〜 - アタマの中は花畑

 

 

納豆の歴史

納豆とは、加熱した大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品のことを指します。原料となる大豆の栽培は縄文時代に始まり、弥生時代には既に納豆が誕生していたと言われています。弥生時代の住居には藁が多く用いられており、中には炉があったことから適度な温度・湿度が保たれていました。この環境下で納豆菌が増殖したことにより、偶発的に納豆が誕生したという説が有力です(※諸説あるため、その起源に関しては定かではないようです)。

当初は藁製の苞(つと)に包んだ藁納豆(または藁苞納豆)が主流でしたが、昭和50年頃を境に現在のパック納豆へと置き換わっていきました。

f:id:matundaba79:20221020215114j:image

 

納豆が藁に包まれているのはなぜ?

納豆作りには納豆菌の働きが欠かせませんが、この納豆菌は人工的に作り出したものではなく、元々自然界に広く存在する枯草菌(こそうきん)の一種です。納豆菌は藁にも多く付着しているため、加熱した大豆を藁で包んで適度な温度・湿度を保つだけで、手軽に納豆を作ることができます。数ある植物の中で藁(稲)が選ばれた理由としては、手軽に入手しやすいことや、稲刈り後に天日干ししているため他の雑菌が少ないことなどが挙げられます。また藁で包むことにより持ち運びがしやすく、衛生面でも優れていることが特徴です。

f:id:matundaba79:20221020215055j:image

ただ、天日干しをしてもなお雑菌が残っていることがあるため、商品として販売する藁納豆に関しては必ず「熱湯消毒した藁」が使われています。納豆菌は熱にとても強いため、熱湯消毒を行うことで他の雑菌を死滅させ、納豆菌だけを残すことができるのだそうです。

※パック納豆に関しては、加熱した大豆に人工的に納豆菌を振りかけることで製造しています。

 

藁(稲)以外の植物でも納豆は作れるの?

納豆と言えば藁のイメージが強いですが、納豆菌は藁(稲)以外の植物にも付着しています。そのため、同様の管理さえ行えば藁でなくても納豆を作ることは可能です。藁(稲)以外の植物で作った納豆のことを野草納豆と呼ぶこともあります。

 

野草納豆も美味しくいただくことができますが、その風味に関しては包んだ植物によってさまざまです。私自身、野草納豆を食べたことは無いのですが…実は「藁納豆よりも美味しい野草納豆」がこの世に存在するのかもしれません。


【笑つと 納豆キット 2本入り】 手作りキット 手作り 納豆 お手軽 簡単 自由研究 夏休み おうち時間 長野県産 大豆 わら納豆 長野 信州 説明書付き 受注生産品 送料無料 (ネコポス発送)