皆さまは「日本で1番多く消費されている果物」と言ったら何を連想されるでしょうか。国内で多く生産されるりんご・みかんなども候補に挙がりますが、実は国外からの輸入に頼っているバナナが消費量1位なのだそうです。ちなみに2位はりんご、3位はみかん、4位は他の柑橘類、5位はすいかとなります。
ということで今回はバナナ…と言っても果肉本体ではなく、敢えて皮の部分に焦点を当てたいと思います。バナナの皮と言えば昔から「踏むと滑る」イメージが強いのですが、おっちょこちょいの私ですら今まで皮を踏んで転んだことはありません。実際のところ「バナナの皮を踏むと滑る」という説は本当なのでしょうか?あるいはただの迷信なのでしょうか?
バナナの概要
本ブログは一応植物ブログ(の端くれ)ですので、まずは今回取り上げたバナナの概要からご紹介します。
科・属名:バショウ科バショウ属
種別:多年草
花色:薄黄
花期:5〜10月(国産の場合)
収穫期:5〜10月(国産の場合)
原産:東南アジアなど
別名:ミバショウ(実芭蕉)など
花言葉:風格など
◎特徴:
バショウ科バショウ属のうち果実を食用とする品種の総称で、東南アジアなどを原産としています。果物のように見えますが実は多年草で、厳密には野菜として定義されています。但し、実際には果物のように扱われるため「果実的野菜」と呼ばれることもあります。
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野菜と果物の違いについて〜スイカは野菜?それとも果物?〜 - アタマの中は花畑
日本では沖縄県や鹿児島県で生産されていますが、全体の消費量に対する割合は0.1%にも達しておらずとても貴重です。残りの99.9%以上に関しては、主にフィリピンやエクアドルからの輸入に頼っています。
バナナの皮を踏むと滑るのは本当?
冒頭でも触れたとおり、「バナナの皮を踏むと滑る」イメージを持っているのは私だけではないかもしれません。私自身は専らマリオカートとマジカルバナナ(マジカル頭脳パワー!!)によってそのイメージが定着したのですが、この説は本当なのでしょうか?
調べてみたところ、バナナの皮を踏むと滑りやすくなるというのはあながち嘘ではないようです。バナナの皮の内側には小胞と呼ばれる小さな細胞がたくさん連なっており、上から踏むことでこの小胞が破裂します。小胞の中にはヌルヌルした粘液が詰まっているため、破裂することで粘液が流れ出し、床との間に粘液の層を形成します。この層が潤滑油の役割を果たすため、結果として滑りやすくなるという訳です。
一節によると、バナナの皮を踏むことで床との摩擦が1/6になる(つまり6倍滑りやすくなる)とも言われています。
「バナナの皮を踏むと滑る」説の発祥は?
私が物心付いた頃から「バナナの皮を踏むと滑る」と言われていた気がしますが、この説は一体いつ頃から言われていたのでしょうか?
実は、この説の歴史は100年以上前に遡ります。最初に提唱したのは喜劇王としても知られるチャールズ・チャップリンで、1915年に公開した映画の中で初めてバナナの皮で滑る芸を披露したと言われています(※諸説あります)。それから1世紀以上経った現在でも同じ芸が浸透している、と考えると何だか感慨深いですね。
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