アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【リンゴンベリー】IKEAのドリンクバーにある「あの赤い飲み物」の正体は?

先日、IKEAに立ち寄ったついでに食事もとっていくことにしました。貧乏性の私はつい「そこそこ安くてお腹の膨れるもの(ex.野菜カレー)」ばかりを選んでしまうのですが、そんな私にとって120円(※会員の場合、開店直後であれば無料)のドリンクバーも非常に魅力的に見えます。

IKEAのドリンクバーの場合、お茶やコーヒーに加えて数種類のジュースを飲むことができるのですが…その中に「リンゴンベリー」という聞き慣れない果物が混ざっています。グラスに注ぐと赤っぽい色合いをしているこのジュース、その正体は一体何なのでしょうか?

 

 

リンゴンベリーの正体は?

「リンゴンベリー」と言うと少々聞き慣れないですが、コケモモと言えば少しイメージしやすいかもしれません。ますばリンゴンベリー(コケモモ)の概要について簡単にご紹介したいと思います。

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科・属名:ツツジ科スノキ属

種別:常緑小低木

花色:白

花期:6〜7月

収穫期:9〜10月

原産:ユーラシア北部、北アメリカ

別名:コケモモ、フレップ、カウベリーなど

花言葉:反抗心、冷淡、くじけないなど

◎特徴:

ユーラシア北部や北アメリカをはじめとした北半球の寒冷地を原産とする常緑小低木で、日本では北海道〜九州の高地を中心に分布しています。英語圏ではリンゴンベリーと呼ばれていますが、日本では主にコケモモ(地面を這う苔のように成長し、木の実(モモ)を付ける植物という意味)と呼ばれています。暑さに弱い一方で寒さにはめっぽう強く、−40℃以下の環境でも耐えられると言われています。

 

リンゴンベリーの主な産地は?

リンゴンベリーの人工栽培はほとんど行われておらず、自生している木から実を収穫するのが一般的なようです。そのため、原産地でもあるユーラシア北部や北アメリカがリンゴンベリーの主な産地となります。北欧もそんな産地の一つで、ジャムやジュースの原料として昔から親しまれていたのだそうです(※元々生食にはあまり向いておらず、主に加工用として収穫されています)。

リンゴンベリーのジュースがIKEAのドリンクバーに並んでいるのも、IKEAがスウェーデン発祥の企業だからなのかもしれません。

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リンゴンベリー(コケモモ)とクランベリーの違いは?

リンゴンベリー(コケモモ)とよく似ているのがクランベリー(ツルコケモモ)です。どちらもツツジ科スノキ属の常緑小低木で実だけではほとんど見分けがつかないですが、両者には以下のような違いがあります。

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◼︎リンゴンベリー(コケモモ)の特徴(写真左)

・地面を這うように枝を伸ばす

・釣鐘状の花を咲かせる

・人工栽培はほとんど行われていない

・クランベリーに比べて入手しにくい

◼︎クランベリー(ツルコケモモ)の特徴(写真右)

・つる状の枝を伸ばす

・花弁が反り返った花を咲かせる

・人工栽培が盛んに行われている

・リンゴンベリーに比べれば入手しやすい


リンゴンベリー ( コケモモ ) 9cmポット苗