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【滑子】ナメコの「ぬめり」の正体について〜表面のヌルヌルは何のため?〜

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先日の記事では、市販のエノキタケ(栽培種)と天然のエノキタケ(野生種)の違いについてご紹介しました。野生種に関してはかさが茶色、かつ表面にぬめりを持っているのですが…この特徴だけを見るとエノキタケとよりもナメコに近いのかな?という気がしてしまいます。

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ということで、今回はナメコの方に注目してみたいと思います。ナメコと言えば天然のエノキタケを上回る「ぬめり」が特徴ですが、このぬめりは一体何のためにあるのでしょうか?

 

 

ナメコの特徴

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科・属名:モエギタケ科スギタケ属

種別:菌類

花色:─

花期:─

収穫期:晩秋〜初冬(野生の場合)

分布:日本、台湾

別名:ツツエ、ナメタケなど

花言葉:─

◎特徴:

モエギタケ科に属するキノコで、日本では東北地方を中心に分布しています。ブナやナラをはじめとした広葉樹の枯れ木や切り株に自生し、気温が低下する晩秋〜初冬にかけて出現します。当初はかさの表面にぬめりを持つキノコ全般(ツツエ、エノキタケ、ヌメリスギタケなど)をナメコと呼んでいましたが、現在ではこのうちツツエのみを表す呼称となりました。

大正時代後半からはナメコ(ツツエ)の人工栽培が始まり、現在では市場に流通するナメコの99%以上が人工栽培により育てられたものとも言われています。

 

ナメコの「ぬめり」の正体は?

ナメコと言えば表面のヌルヌルが特徴ですが、この「ぬめり」の正体はペクチンと呼ばれる成分です。ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、オクラ・モロヘイヤ・オカワカメなど同じくヌルヌルした食材に多く含まれます。

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また身近なところでは私達の体内にも存在し、唾液・涙・胃液などにも含まれています。ムチンのぬめり成分には私達の身体を守る効果もあり、例えば唾液は虫歯・歯周炎予防、涙はドライアイ予防、胃液は胃炎・胃潰瘍予防などにそれぞれ効果を発揮します。

 

ナメコの「ぬめり」は何のため?

ムチンが私達の身体を守ってくれるように、ナメコのぬめり(ムチン)にもナメコ自身を守る効果があります。元々キノコは湿気の多い場所を好む性質があり、ナメコはその代表格とも言われます。ナメコは他のキノコに比べて乾燥に弱いため、表面をぬめりで覆うことで乾燥から身を守っているのだそうです。

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またナメコは寒い季節(晩秋〜初冬)に多く出現するため、厳しい寒さを凌ぐためにもあのぬめりが必要になります。さらには害虫・寄生虫がナメコに寄り付きにくいのも、ぬめりのおかげだと言われています。


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