我が家では毎年、今くらいの時期に大根の種をまいています。さすがに4年(2019〜2022年)も続けていれば、そろそろ大根栽培に慣れても良い頃なのですが…毎回手のひらサイズの大根しか収穫できません。育てている品種自体は一般的なものなので、何か根本的な原因があるに違いありません。
原因について色々考えてみたところ、ある重要な点を忘れていることに気が付きました。その原因が本当に関係しているのかを確かめるため、今年は少し変わった品種を育ててみることにしました。
大根の根が太らないのはなぜ？
大根の根が太らない(成長しない)原因としては、主に以下が挙げられます。
①日照不足
→大根は日当たりの良い場所を好む野菜なので、日当たりが悪いと生育不良に陥りやすいです。我が家の家庭菜園は周辺を住居に囲まれた「旗竿地」に位置するため、特に冬季は日当たりが悪くなってしまいます。
②肥料バランス
→肥料には窒素(葉や茎の成長を促進)、リン酸(花や実の成長を促進)、カリ(根の成長を促進)の三要素があり、このバランスが崩れると生育不良の要因になります。例えば窒素を過剰に与えると「葉ボケ」を引き起こし、根ではなく葉ばかりが成長してしまいます。我が家でも以前、ニンジンの葉ボケが発生してしまいました。
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③株間
→品種にもよりますが、大根の栽培にあたっては株間を30cm以上確保する必要があります。我が家の場合は家庭菜園のスペース自体が狭いため、どうしても株間を狭くしてしまいがちです。株間が狭いと隣同士の株がぶつかり、結果としてお互いの成長を阻害してしまうことがあります。
④種まき時期
→種まき時期が適期よりも遅れた場合、収穫までの期間も短くなるためその分大根も太りにくくなる傾向があります。なお、種まき時期が早過ぎる場合は高温により発芽率が落ち、かつ虫の食害にも遭いやすくなってしまいます。
上記の4点に加え、冒頭でも触れた「ある重要な点」というのが土壌の硬さです。大根は真っ直ぐ下に根を伸ばす性質があるため、土が硬かったり石が多かったりすると、根の成長を阻害してしまう恐れがあります。我が家の家庭菜園はフカフカした土の層が浅いため、すぐ下の硬い層が大根の成長を阻害していたのかもしれません。
ビタミン大根の概要
ということで、今回は「ビタミン大根」と呼ばれる品種を育ててみることにしました。ビタミン大根は中国原産の品種で、青大根(アオダイコン)、青長大根(アオナガダイコン)、コーチンなどとも呼ばれます。緑色の見た目が何よりの特徴で、一般的な大根に比べてビタミン類を多く含むことからその名が付けられました。辛味が少なくほんのりと甘味を含むため、サラダや大根おろし、漬物などに向いています。
そして、私が何より注目したのが「地中深くに根を伸ばさず、その分地上に出ている部分が長い」という特徴です。これであれば我が家の家庭菜園のような浅い土でも、それなりに大きい大根が収穫できるのでは？と考えた次第です。
ビタミン大根の種まき〜発芽
今回は、次男(3歳)と一緒に種まきを行いました。ビタミン大根の種は茶色で、これだけ見れば一般的な大根と何ら変わりはありません。
ちょうど夏野菜を撤去したスペースがあったので、1列に種をまいていきました。最近は次男もよく畑仕事を手伝ってくれるため、今回の種まきもかなり慣れた様子でした。
それから約1週間が経過した今日、家庭菜園の様子を見てみると早くも双葉が生え揃っていました(※一部発芽していない箇所もあったため、今度は長男(5歳)とまき直しておきました)。現段階では株間が30cmよりも狭いですが、この辺りは間引いていくうちに何とかなるかな…？と思っています。
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