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先日投稿したシロタエギク(ダスティーミラー)と同じタイミングで、カレンデュラも2株購入してきました。現在の花壇を管理し始めて5年目になりますが、「カレンデュラ」と呼ばれる植物を育てるのは今回が初めてだと思っています。
ただ花の大きさこそ小さいものの、花の見た目や香りは何となくキンセンカにも似ているような気がします。実際のところ、カレンデュラとキンセンカは何か関係しているのでしょうか?
カレンデュラ(全般)の概要
科・属名:キク科キンセンカ属
種別:一年草または多年草(品種により異なる)
花色:橙、黄
花期:12〜5月(品種により異なる)
原産:地中海沿岸
別名:カレンジュラ、キンセンカ、ポットマリーゴールドなど
花言葉:別れの悲しみ、寂しさ、悲観、絶望など
◎特徴:
地中海原産の一年草(または多年草)で、日本へは16〜17世紀に渡来したとされています。寒さに強い反面、暑さにはやや弱く、多年草の品種であっても日本では一年草扱いされることがあります。花言葉に関してはネガティブなイメージを持つものが多いですが、日本では花期が長いことなどから供花・仏花としても重宝されています。また薬用効果を持つハーブとしても知られ、古くから肌荒れ・虫刺され・保湿などに用いられてきました。
カレンデュラとキンセンカの違いについて
カレンデュラ(学名)の和名がキンセンカであるため、両者は元々同じ植物を指していると言えます。なおキンセンカ(金盞花)に関しては、花の見た目が黄金色の盞(さかずき)に見えることからその名が付けられました。
カレンデュラ(キンセンカ)の原種は20種類ほどあるとされますが、日本では主に「ホンキンセンカ(本金盞花)」と「トウキンセンカ(唐金盞花)」の2種類が流通しています。ここでは、両者の特徴や違いについても簡単に整理してみました。
◎ホンキンセンカの特徴(写真左)
・カレンデュラ・アルベンシス種に属しており、日本へは16世紀末に渡来した。日本へ渡来した当初はキンセンカと呼ばれていたが、後述のトウキンセンカと区別する目的でホンキンセンカ(またはヒメキンセンカ)と呼ばれるようになった。花のサイズは小さく(直径2cm程度)、花期は長い(12〜5月頃)。
◎トウキンセンカの特徴(写真右)
・カレンデュラ・オフィシナリス種に属しており、日本へは17世紀に渡来した。一般的にキンセンカ(カレンデュラ)と呼ばれるのは本種だが、前述のホンキンセンカと区別する目的でトウキンセンカと呼ばれることもある。花のサイズは大きく(直径10cm程度)、花期は短い(3〜5月頃)。
「冬知らず」と呼ばれるのはなぜ?
今回私が購入したのは前者のホンキンセンカですが、「冬知らず」という別名を持つことでも知られています。ホンキンセンカは冬を代表する花のはずなのですが…なぜこのように呼ばれているのでしょうか?
この別名に深く関係しているのが耐寒性です。ホンキンセンカの耐寒温度は−15℃程度と言われ、日本のほぼ全ての地域で屋外での冬越しが可能です。また花期も12〜5月と長く、厳しい寒さでも花を咲かせ続けることから「冬知らず」と呼ばれるようになったようです。