見よう見まねで始めた本ブログも開設から4年以上が経ち、記事数もいつの間にか1200を超えていました。これまで数多くの植物を取り上げてきた…つもりでいますが、中には少し不思議な名前を持つ品種もいくつかあった印象です。例えば植物なのにも関わらず、イヌ・ネコ・キツネといった生き物の名前が付けられていることもありますよね。
そこで今回は、生き物の名前が付く植物達の由来について、少しまとめてみることにしました。
- 名前に「イヌ」が付く植物
- 名前に「ネコ」が付く植物
- 名前に「キツネ」が付く植物
- 名前に「カラス」が付く植物
- 名前に「スズメ」が付く植物
- 名前に「ヘビ」「マムシ」が付く植物
- 名前に「リュウ」「ドラゴン」が付く植物
名前に「イヌ」が付く植物
◎主な特徴
・(名前にイヌが付かない)元の品種に比べて劣っている、あるいは有用性がない品種によく付けられます。また、犬そのものが由来となった品種も存在します(オオイヌノフグリなど)。
◎代表的な植物
・イヌサフラン(コルチカム)
・イヌビワ
・イヌビエ
・イヌタデ
・イヌマキ など
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名前に「ネコ」が付く植物
◎主な特徴
・見た目が猫の体の一部に似ている品種によく付けられます。また、名前にイヌが付く品種に比べて小型の品種に対して付けられることもあります(イヌハギ、ネコハギなど)。
◎代表的な植物
・ネコヤナギ
・ネコノシタ
・ネコノメソウ
・ネコハギ など
◎備考
・猫じゃらし(エノコログサ)に関しては、猫ではなく犬が由来だとされています(※子犬の尻尾→犬っころ→エノコログサ)。
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名前に「キツネ」が付く植物
◎主な特徴
・見た目が狐の体の一部に似ている品種によく付けられます。また狐の意地悪なイメージが由来となり、有毒植物や、見た目と本来の性質が異なる品種に付けられることもあります。
◎代表的な植物
・キツネノカミソリ
・キツネノマゴ
・キツネノボタン など
名前に「カラス」が付く植物
◎主な特徴
・名前にスズメが付く品種に比べて大型の品種に対してよく付けられます。また「使いものにならない」という意味合いで名付けられる品種も存在します(カラスビシャクなど)。
◎代表的な植物
・カラスウリ
・カラスノエンドウ
・カラスビシャク など
◎備考
・名前にカラスが付く品種と、名前のスズメが付く品種の中間程度の大きさであれば、両者の名前を取って「カスマ」と名付けられることもあります(カスマグサなど)。
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名前に「スズメ」が付く植物
◎主な特徴
・名前にカラスが付く品種に比べて小型の品種に対してよく付けられます。また比較対象となる品種が存在しない場合でも、小型の品種であれば付けられることもあります(スズメノテッポウ、スズメノヤリなど)。
◎代表的な植物
・スズメウリ
・オキナワスズメウリ
・スズメノエンドウ
・スズメノテッポウ
・スズメノヤリ など
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名前に「ヘビ」「マムシ」が付く植物
◎主な特徴
・見た目が蛇や蝮の体の一部に似ている品種によく付けられます。
◎代表的な植物
・ヘビイチゴ
・マムシグサ など
◎備考
・ヘビイチゴの由来に関しては、蛇が食べる苺だと考えられていた説や、蛇が好む湿った場所に分布する説なども挙げられます。
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名前に「リュウ」「ドラゴン」が付く植物
◎主な特徴
・見た目が龍の体の一部に似ている品種によく付けられます。
◎代表的な植物
・リュウゼツラン
・リュウノヒゲ
・ドラゴンフルーツ など