◎前回の記事はこちら(#18福井県)
【都道府県の花#18】福井県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第19回となる今回は、山梨県の木と花について取り上げたいと思います。
山梨県の木について
山梨県の木は「カエデ」です。ここでは、カエデの概要についてもご紹介します。
科・属名:ムクロジ科カエデ属
種別:落葉高木
花色:赤など
花期:4〜5月
原産:北半球の温帯地域
別名:モミジ、メープルなど
花言葉:調和、美しい変化、大切な思い出、遠慮など
◎特徴:
ムクロジ科カエデ属に属する落葉高木の総称で、葉の形がカエルの手に似ていることからその名が付けられました。北半球の温帯地域を中心に130種類が分布し、日本ではこのうち27種類(野生種のみ)を確認することができます。よく似た名前の樹木としてモミジが挙げられることがありますが、分類上は同じ植物を指しています(※明確な定義はないようですが、カエデのうち葉の切れ込みが大きい品種のことをモミジと呼ぶようです)。
ちなみに、メープルシロップの原料としても知られるサトウカエデ(ムクロジ科カエデ属)も列記としたカエデの一種です。
山梨県の花について
続いて、山梨県の花は「フジザクラ」です。こちらも、フジザクラの概要についてご紹介します。
科・属名:バラ科サクラ属
種別:落葉小高木
花色:白、薄紅色
花期:3〜5月
原産:日本
別名:マメザクラなど
花言葉:優れた美人、淡白、純潔など
◎特徴:
日本固有種であるマメザクラの一種で、富士山麓に多く分布することからその名が付けられました(※このほか、箱根周辺に分布する個体をハコネザクラと呼ぶこともあります)。一般的な桜に比べて樹高が低いため、庭木や盆栽としても重宝されています。花の大きさもその分小さいですが、耐寒性に優れ、−20℃程度までであれば耐えられると言われています。
山梨県の木・花の由来は?
山梨県の木としてカエデ、山梨県の花としてフジザクラが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。制定された理由に関して詳しいことは分からなかったのですが…どちらも山梨県内に多く分布しており、同県を代表する植物だからでは?と予想しています。
◎カエデ
・昭和41年9月に正式に制定された。紅葉シーズンに山を美しく彩る様子は「山々の男ぶり見よ甲斐の秋(虚子)」などと詠まれている。
◎フジザクラ
・昭和29年3月に正式に制定された。厳しい富士の風雪に耐え、つましやかに開花する様子は「和と忍耐」を表している。
◎次回の記事はこちら(#20長野県)
【都道府県の花#20】長野県の木・花について - アタマの中は花畑