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【参加報告】第9回 柏の葉 春らんRunマラソン withクールノットに参加してきました! - アタマの中は花畑
早いもので、前回参加したハーフマラソン(第9回 柏の葉 春らんRunマラソン withクールノット)から1カ月が経過しようとしています。会場へ向かう際に撮影した植物(蕾)に関しては「この蕾は何の花?」シリーズでご紹介しましたが、1カ月も経過すれば大半の花は既に開花し、散ってしまっているのかもしれません。
当時の記事では10種類の蕾を取り上げましたが、その中に不思議な漢字表記の植物が1つ含まれていました。それが上のニワトコ(接骨木)なのですが、なぜこのような漢字表記になったのでしょうか?
ニワトコ(接骨木)の概要
科・属名:レンプクソウ科ニワトコ属
種別:落葉低木(落葉小高木として扱われる場合もあり)
花色:白
花期:3〜4月
原産:日本、朝鮮半島、中国
別名:セッコツボク、タズノキなど
花言葉:熱心、熱中、哀れみなど
◎特徴:
日本・朝鮮半島・中国を原産とする落葉低木(または落葉小高木)で、日本では北海道〜九州地方にかけて分布しています。春先に白い花を咲かせた後、夏には鮮やかな赤色の実を付けます。名前の由来は諸説あり、旧名であるミヤツコギ(造木=宮前に捧げる御弊にニワトコの木が使われていたことなどが由来)が転じたという説や、薬用として庭に植えられていることを示すニワトコ(庭常)を由来とする説などが挙げられます。
漢字で「接骨木」と表記するのはなぜ?
ニワトコは漢字で「接骨木」と表記し、セッコツボクという別名も持っています。いかにも不思議な名前ですが、手元のスマホで検索してもきちんと「接骨木」と表示されます。
ニワトコのことを漢字で「接骨木」と表記する理由としては、その薬用効果が挙げられます。ニワトコは元々薬用効果が高い植物として知られ、枝や幹、根、葉、花には解熱、鎮痛、消炎、利尿などの作用があります。そして枝や幹に関しては、煎じて水あめ状にしたものを骨折治療の際の湿布剤として用いていたとされます。このことが由来となり、「接骨木」という漢字が当てられたと言われています。
ニワトコとセイヨウニワトコの違いは?
今回はニワトコについてご紹介しましたが、よく似た植物としてセイヨウニワトコが挙げられます。ニワトコとセイヨウニワトコはどちらもレンプクソウ科ニワトコ属に属していますが、主に以下の点が異なります。なお、園芸界で「エルダー」と呼ばれているのはセイヨウニワトコのことで、ハリーポッターの杖にも本種が使われています。
◎ニワトコの特徴(写真左)
・日本、朝鮮半島、中国を原産とする
・熟した実は鮮やかな赤色をしている
・セイヨウニワトコよりも樹高が低い(低木〜小高木)
・主に若葉を食用とする
◎セイヨウニワトコの概要(写真右)
・ヨーロッパを原産とする
・熟した実は黒みを帯びた赤色をしている
・ニワトコよりも樹高が高い(小高木)
・主に花(エルダーフラワー)や実(エルダーベリー)を食用とする
▲セイヨウニワトコの花(参考)