◎前回の記事はこちら(#24三重県)
【都道府県の花#24】三重県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第25回となる今回は、滋賀県の木と花について取り上げたいと思います。
滋賀県の木について
滋賀県の木は「モミジ(紅葉)」です。モミジはカエデのうちの一分類であるため、ここでらカエデの概要についてご紹介します。
科・属名:ムクロジ科カエデ属
種別:落葉高木
花色:赤など
花期:4〜5月
原産:北半球の温帯地域
別名:モミジ、メープルなど
花言葉:調和、美しい変化、大切な思い出、遠慮など
◎特徴:
ムクロジ科カエデ属に属する落葉高木の総称で、葉の形がカエルの手に似ていることからその名が付けられました。北半球の温帯地域を中心に130種類が分布し、日本ではこのうち27種類(野生種のみ)を確認することができます。よく似た名前の樹木としてモミジが挙げられることがありますが、分類上は同じ植物を指しています(※明確な定義はないようですが、カエデのうち葉の切れ込みが大きい品種のことをモミジと呼ぶようです)。
ちなみに、メープルシロップの原料としても知られるサトウカエデ(ムクロジ科カエデ属)も列記としたカエデの一種です。
◎カエデ(モミジ)の概要は下記記事からの引用です
【都道府県の花#19】山梨県の木・花について - アタマの中は花畑
滋賀県の花について
滋賀県には「県の花」は存在せず、代わりに「郷土の花」としてシャクナゲ(石楠花)が選ばれています。ここでは、郷土の花であるシャクナゲの概要についてご紹介します。
科・属名:ツツジ科ツツジ属
種別:常緑低木
花色:赤、ピンク、白など
花期:3〜4月(※品種により異なる)
原産:アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど
別名:ロードデンドロンなど
花言葉:警戒、危険、威厳など
◎特徴:
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属に属する常緑広葉樹の総称で、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの広い地域に自生しています。世界中で約300種類の野生種が自生していると言われ、日本ではホンシャクナゲ、アズマシャクナゲ、ハクサンシャクナゲなどを見かけることができます。これらの日本シャクナゲに対して、世界各地の原種を基に欧米で品種改良されたものを総称して西洋シャクナゲと呼びます。
また漢名では石南花と記載し、これを日本語読みした「シャクナンゲ」が名前の由来だとされています。
滋賀県の木・花の由来は?
滋賀県の木としてモミジ、滋賀県の郷土の花としてシャクナゲが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎モミジ
・県民投票の結果、昭和41年10月に正式に制定された。県内には永源寺(東近江市)をはじめ、古くからモミジの名所が多数存在する。
◎シャクナゲ
・NHK、植物友の会、全日本観光連盟、日本交通公社が共同で企画した「郷土の花」選定の中で候補に挙がり、投票の結果、昭和29年2月に正式に制定された。日野町の石楠花渓は国の天然記念物にも指定されている。
◎次回の記事はこちら(#26京都府)