アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【牡丹防風】ボタンボウフウが「長命草」と呼ばれるのはなぜ?

本ブログでは都道府県の木や花に関する記事をしばしば投稿しており、残すところあと5県となりました(熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)。その最後を飾るのはおそらく沖縄県になるのですが、今回はそんな沖縄県で見かけた植物について1つご紹介したいと思います。

 

私自身、最後に沖縄県を訪れたのは2009年なので、かれこれ15年ほど前のことになります。その際、現地で知り合った方に教えていただいたのが長命草と呼ばれる植物でした。この名前の通りであれば喉から手が出るほど食べたいものですが…実際のところ、どの程度身体に良い植物なのでしょうか?

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長命草(チョウメイソウ)の概要

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科・属名:セリ科カワラボウフウ属

種別:多年草

花色:白

花期:8〜9月

原産:東アジアの亜熱帯〜温帯地域

別名:ボタンボウフウ、ショクヨウボウフウ、サクナ、イワゼリなど

花言葉:長い時間のつながりなど

◎特徴:

東日本の亜熱帯〜温帯地域を原産とする多年草で、日本では関東〜沖縄地方の海岸沿いに分布しています。一般的にはボタンボウフウ(牡丹防風)と呼ばれることが多く、葉の形がボタンに、香りがボウフウ(セリ科ボウフウ属)にそれぞれ似ていることからその名が付けられました(※)。また若葉を食用とすることからショクヨウボウフウ(食用防風)と呼ばれることもあります。

※このほか、風邪薬代わりに用いられたことを由来とする説もあります(風邪を防ぐ=防風)。

 

長命草と呼ばれるのはなぜ?

一般的にはボタンボウフウと呼ばれるこの植物ですが、つい最近まで「長命草」が正式名称だと勘違いしていました。むしろ、当時私が沖縄県を訪れた際には「長命草」としか耳にしなかった気さえするのですが…一体なぜこのような別称が付けられたのでしょうか?

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調べてみたところ、どうやらボタンボウフウの栄養価の高さが関係しているようです。実際に沖縄県などには「(ボタンボウフウを)一株食べれば一日長生きできる」という言い伝えがあり、これが「長命草」の由来になったとも言われています。

 

長命草の栄養価について

「一株食べれば一日長生きできる」という言い伝えがもし本当であれば、喉から手が出るほど欲しくなってしまいますよね。流石に言い伝えの域を出ないとは思いますが…実際のところ、長命草はどの程度身体に良いのでしょうか?

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長命草はスーパーベジタブルとも呼ばれるほど栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維などをバランス良く含んでいます。さらには、美容成分としても知られるポリフェノール(クロロゲン酸類、ルチン)や、血流を促進する効果のあるイソサミンジンなども豊富に含んでいます。

 

このような経緯から近年では健康食品としても注目が集まり、沖縄県や鹿児島県を中心に商用の栽培・加工も行われています。青汁やサプリメントの原料として、実は皆さまの身近なところにも「長命草」がいるかもしれません。


ボタンボウフウ 10.5cmポット 苗