先々週末に息子達と公園で遊んでいた時、今にも綿毛を飛ばしそうなこちらの植物を見かけました。茎や葉は直立しており、その所々から綿毛が顔を出しているように見えます。
今までも何度か見かけているはずなのですが…名前がさっぱり分からなかったため、ChatGPTや画像検索を駆使して名前を調べてみることにしました(※)。その後「メルケンカルカヤ」という少し変わった名前に辿り着いたため、今回はこちらの植物を記事にしてみたいと思います。
※「冬 綿毛 イネ科 草」のようなキーワードで画像検索することにより、割と簡単に調べることができました。
メリケンカルカヤの概要
科・属名:イネ科メリケンカルカヤ属
種別:多年草
花色:─(花弁なし)
花期:9〜11月
原産:北アメリカ
別名:─
花言葉:─
◎特徴:
北アメリカ原産の多年草で、1940年に愛知県で初めて確認された後、現在では東北地方(または関東地方)〜九州地方にかけて分布域を広げました。主茎に寄り添う形で枝を伸ばし、かつ受粉後の種子は熟すまで苞に包まれているため、春〜秋にかけては1本の茎が直立したような見た目をしています。冬を迎えると熟した種子が綿毛とともに顔を出し、風によって散布されます。
名前の由来は?
メリケンカルカヤは漢字で「米利堅刈萱」と記載します。一見「夜露死苦(よろしく)」のような漢字の羅列のように感じてしまいますが…米利堅(メリケン)+刈萱(カルカヤ)に分割することで、多少イメージしやすくなります。具体的にはメリケンがアメリカ(※アメリカンから転訛)、カルカヤが植物名を指すため「アメリカから渡来したカルカヤ」という意味合いで名付けられたと言われています。
ちなみに…メリケンと言われて私が最初に思い浮かべたのはメリケンサック(パンチ力強化を目的として使用される武器)でした。こちらも「アメリカのギャングが喧嘩の際に使用していた手袋(サック)」が名前の由来であり、メリケンカルカヤとルーツは同じです。
カルカヤの正体は?
メリケンカルカヤが「アメリカから渡来したカルカヤ」であることは分かりましたが、そもそも「カルカヤ」とはどんな植物なのでしょうか?
こちらも調べてみたところ、カルカヤとは特定の植物を指している訳ではなく、オガルカヤ(イネ科オガルカヤ属)やメガルカヤ(イネ科メガルカヤ属)に属する植物の総称であることが分かりました。カルカヤの語源は「屋根を葺くため刈る萱(カヤ)」と言われ、その名のとおり茅葺き屋根にも用いられています。また、中にはレモングラス(イネ科オガルカヤ属)のように、ハーブとして用いられているものもあります。
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