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【睡蓮】熱帯スイレンと温帯スイレンの違いは何?

少し前の記事で、我が家にスイレンの「ミニミニミロク」がやって来たことを取り上げました。まだ2つ目の花は咲いていないのですが、複数の蕾が出てきており、この先もたくさんの花が楽しめそうです。

 

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普段は「スイレン」と引っくるめて呼んでいる私ですが、厳密に言うとスイレンには熱帯・温帯の2種類があります。ミニミニミロクは熱帯スイレンの1種ですが、そもそも熱帯・温帯でどんな違いがあるのでしょうか?

 

 

熱帯スイレンの概要

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科・属名:スイレン科スイレン属

種別:球根植物

花色:紫、青、赤、黄、白など

花期:7〜10月

原産:熱帯アフリカをはじめとする熱帯地域

別名:ヒツジグサなど

花言葉:純粋な心、清浄、信仰など

(※以前の記事より引用)

 

温帯スイレンの概要

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科・属名:スイレン科スイレン属

種別:多年草

花色:赤、黄、白など

花期:5〜11月

原産:アジア・ヨーロッパをはじめとする温帯地域

別名:熱帯スイレンと同じ

花言葉:熱帯スイレンと同じ

 

両者の違いは?

ここからは熱帯スイレンと温帯スイレンの違いについて簡単にまとめたいと思います。原産地の違いだけかと思いきや、結構異なる点が多いんですよ。

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▲熱帯スイレン


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▲温帯スイレン

 

原産地は?

熱帯スイレンはアフリカをはじめとする熱帯地域、温帯スイレンはアジアやヨーロッパをはじめとする温帯地域の原産です。日本にも温帯スイレンの原種が分布しています。

 

花の色は?

熱帯スイレンの方が花色は豊富です。温帯スイレンは赤・黄・白などが主流なのに対し、熱帯スイレンはこれらの色に加えて青や紫の品種も存在します。

 

花弁の形は?

こちらは温帯スイレンの方が種類が豊富です。熱帯スイレンは尖った形の花弁がほとんどですが、温帯スイレンには丸みを帯びた花弁、細長い花弁…などさまざまな種類があります。

 

花の咲き方は?

熱帯スイレンは花茎が長く、水面から離れた位置で開花します。一方で、温帯スイレンは水面スレスレで開花します。

 

花期は?

温帯スイレンの方が花期は長いです。熱帯スイレンは15℃を下回ると成長が鈍るとも言われているため、耐寒性のある温帯スイレンの方が長く花を咲かせます。

 

開花する時間帯は?

熱帯スイレンの場合、日中に開花する品種と夜間に開花する品種のそれぞれが存在します。

一方で、温帯スイレンはほとんどが日中に開花します。スイレンの一種(別名)であるヒツジグサは、羊の刻(午後1〜3時頃)に開花することが名前の由来となっています。しかしながら、温帯スイレンの多くは朝に開花するものが多いようです。

 

増やし方は?

どちらも株分けによって増やしますが、熱帯スイレンは球根、温帯スイレンは根茎である点が異なります。

また、熱帯スイレンの中にはムカゴで増える品種(葉の付け根に形成させる芋のような部分を水に浸けておくと発根する)も存在します。ミニミニミロクもこの「ムカゴ種」の1つらしいので、ムカゴを見かけたら増やしてみようと思います。

 

冬越しの方法は?

熱帯スイレンの場合、屋外での冬越しは難しいと考えた方が良さそうです。来年も花を咲かせたい場合は、球根やムカゴを室内に取り込むことで冬越しが可能です。

温帯スイレンの場合、水を張っておけば屋外でも冬越しも可能です。氷が張っても問題ない場合が多いですが、根茎が凍らないよう水深は深めにしておきましょう。

 

育てやすさは?

日本で育てるのであれば、冬場の管理が簡単な温帯スイレンの方が育てやすいです。ただ、冬場に室内に取り込めるのであれば熱帯スイレンでも育てられます。

 

おわりに

今回は熱帯スイレンと温帯スイレンの違いについてご紹介しました。特徴はそれぞれ異なりますが、どちらも綺麗な咲かせてくれるのでおふすめの植物です。

我が家のミニミニミロクについても、何か変化があれば改めてご報告できればと思います。

 


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