不定期投稿の柑橘シリーズも今回で4回目となりました。今回も普段私が疑問に思っていることを話題に挙げてみたいと思います。
橙色の果物としてよく挙げられるのが「みかん」と「オレンジ」ですが、両者に違いはあるのでしょうか?もちろん日本語(みかん)と英語(orange)という意味では同じ物を指すのですが…何となく言葉の使い分けがされているような気がします。そこで今回は、みかんとオレンジの違いについてご紹介します。
みかんとオレンジの違いは?
まず、みかんやオレンジをはじめとする柑橘類はインド原産の植物であり、元々のルーツは同じだったと考えられます。その後、柑橘類は大きく2つの経路で普及・栽培されることになるのですが、この伝わった経路の違いによって「みかん」「オレンジ」という使い分けがされているようです。
一概には言えませんが、大まかに説明すると以下のような使い分けがされています。
・みかん:インド→中国→日本へと伝わった品種
・オレンジ:インド→欧米へと伝わった品種
みかんの概要
みかんとは主にインドから中国・日本へと伝わった品種のことで、温州みかんやマンダリンオレンジなどが該当します。その特徴は何と言っても皮の剥きやすさで、手で簡単に剥けるため手軽に食べることができます。また、ポンカンやデコポンもマンダリンオレンジの仲間であり、厳密には「みかん」に該当します。
ちなみに「みかん」の代表格である温州みかんを英語で表す場合、OrangeではなくMikan(ミカン)やSatsuma(サツマ)と表現するのだそうです。Mikanについては頷けるのですが、Satsumaと言われるとサツマイモを想像してしまいますね…。Satsumaについては、中国から日本の鹿児島へ伝来したことが由来とされています。
このほか、みかんには以下のような特徴があります。
・実が小さめの品種が多い
・酸味が強くさっぱりとした味わいがある
・種ができにくい
オレンジの概要
オレンジとは主にインドから欧米へと伝わった品種のことで、バレンシアオレンジやネーブルオレンジなどが該当します。その特徴は果肉の甘さで、「みかん」に比べて濃厚な味わいがたるためスイーツやジュースなどの原料としても重宝されています。また、日本国内で温州みかんに次いで生産量が多い伊予柑(イヨカン)は「オレンジ」に該当します。
このほか、オレンジには以下のような特徴があります。
・実の大きめな品種が多い
・皮が厚く手では剥きにくい
・種ができやすい
◎他の柑橘シリーズはこちら
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【追伸】
私用のため、2月23日(火)頃までブログ更新をお休みさせていただく予定です。お休み中は皆さまの記事への訪問もできないかもしれませんが、また再開後よろしくお願いいたしますm(_ _)m