現在、我が家の花壇を夏仕様→冬仕様へと変えているのですが、その一環としてハボタンを購入してきました。冬は花壇が物寂しくなりがちなので、ハボタンのような見た目が華やかな植物はとても助かります。
今回はもちろん観賞用として購入してきたのですが、よくよく見たらキャベツに似ていますよね。ということは、ハボタンの葉も食べられたりするのでしょうか…?
ハボタンの概要
科・属名:アブラナ科アブラナ属
種別:多年草(一年草として扱うことが多い)
花色:黄
花期:3〜4月
原産:ヨーロッパ(後に日本で改良)
別名:ボタンナ、オランダナ、フラリングケールなど
花言葉:祝福、利益、慈愛など
◎特徴:
春に黄色の花を咲かせますが、どちらかといえば冬に色付く葉を鑑賞する植物です。色とりどりの葉がボタン(牡丹)の花に似ていることからその名が付けられました。ヨーロッパ原産で日本へは江戸時代に渡来しましたが、その後日本での改良が進んだため「古典園芸観葉植物」という肩書きもあります。
縁起の良い植物として扱われ、正月飾りにもよく使われています。
▲ハボタンの葉
▲ボタンの花(参考)
ハボタンは食べられるの?
冒頭でも触れましたが、ハボタンの葉ってキャベツの葉によく似ていますよね。というのも、ハボタンはキャベツの一種(ケール)を品種改良したものであるため、見た目が似ているのは何となく納得できます。ここで本題に入りますが、ハボタンの葉は(改良元である)キャベツと同様に食べられるのでしょうか?
▲ハボタンの葉
▲キャベツ(紫キャベツ)の葉
結論から言ってしまえば、ハボタンの葉はキャベツと同様に食べられますが、あまり美味しいものではありません。江戸時代にヨーロッパから渡来した際は食用にもされていたようですが、日本で品種改良が進むうちに葉が固くなり、食用には適さなくなっていきました。この品種改良はあくまでも鑑賞目的(=葉の見た目を華やかにしたい!)であり、食用目的(=葉を美味しく食べられるようにしたい!)ではないため致し方ないのかもしれませんね。
※そもそも、美味しい葉を食べたいのであればキャベツを育てましょう!という話なのですが。。。
ハボタンを食べる際の注意点
決して美味しいものではないかもしれませんが、ハボタンの葉に毒性はないため、食べること自体は可能です。しかしながら、園芸用に育てられた株を食用にする際は、株に残った残留農薬に気を付ける必要があります。というのも、食用として育てられた野菜とは異なり、園芸用の植物には食品の安全性を目的とした農薬規制が設けられていません。したがって、食用には適さない量の農薬が残留している可能性があるため、食用目的であれば自身で種から育てた方が無難だと言えそうです。
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