アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【インカのめざめ①】同じジャガイモなのになぜ甘い?その秘密は貯蔵にあった!?

◎昨シーズンの記事はこちら

【シャドークイーン①】皮も身も紫色のジャガイモを育ててみよう! - アタマの中は花畑

 

いよいよ2月ということで、我が家の家庭菜園も春に向けた準備を少しずつ進めています。その中でも特に動き出しが早いのが、今回取り上げるジャガイモです。昨シーズンは「シャドークイーン」と呼ばれる紫色の品種を栽培したのですが、今回は別の品種を育ててみようと思っています。

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▲昨シーズンに栽培したシャドークイーン

 

 

インカのめざめとは?

近所のホームセンターでは多くの種芋を取り扱っており、その中でも今回私が目を付けたのは「インカのめざめ」と呼ばれる品種です。インカのめざめは、元々(ジャガイモの原産地である)南米・アンデス地方で高級食材として扱われていた品種を日本向けに品種改良したもので、黄色い果肉が特徴です。

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男爵やメークインに比べると芋のサイズは小さく、単位面積あたりの収穫量も少ないとされています。(芋のサイズが小さいがために)大型機械を用いた栽培が難しく「希少品種」「高級品種」と扱われることもしばしばありますが、最近は比較的よく見かけるようになった気がします。

 

インカのめざめはなぜ甘い?

インカのめざめと特徴といえば、何と言ってもその甘さです。一般的なジャガイモの糖度が4〜5度程度なのに対し、インカのめざめの糖度は何と6〜8度程度もあると言われています。インカのめざめがこれほどまでに甘いのは一体なぜなのでしょうか?

 

そのポイントとなるのが「デンプンの含有量」「収穫後の貯蔵方法」です。まず一般的なジャガイモに比べて、インカのめざめはデンプンの含有量が多いと言われています。デンプンの含有量が多いだけでは甘味を感じないのですが、収穫後に低温貯蔵(2〜4℃程度)を行うことでこのデンプンが糖に変化します(※この作用を糖化と呼びます)。「ジャガイモは収穫後すぐに食べた方が美味しい」とよく言われますが、インカのめざめは貯蔵を行ってこそその本領を発揮する、というわけですね。

 

※なお、安納芋(サツマイモの一種)が甘いのも、インカのめざめと同様の理由によるものなのだそうです。

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サツマイモやカボチャは保存した方が甘くなる!?保存方法と注意点について - アタマの中は花畑

安納芋が甘いのはなぜ?〜他のサツマイモとの違いについて〜 - アタマの中は花畑

 

今回も芽出し処理から開始!

ここで我が家の話題に戻りますが、今回ホームセンターで購入した種芋(インカのめざめ)がこちらです。元々の芋のサイズが小さいこともあり、300gで7個も入っていました。ここまで小さければ、草木灰を使わなくても問題ないかもしれませんね。

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家庭菜園に植え付ける前に、今年も芽だし処理から取り掛かりたいと思います。(昨シーズンの記事からの引用ですが)芽だし処理とは、種芋の植え付け前に日光を当てておくことで発芽を促進することを指します。このひと手間を加えることで、種芋の発芽率や生育が良くなるのだそうです。

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芽だし処理をわざわざ行わなくても、既に芽が伸び始めているような気もしますが…しばらくはこのまま様子を見る予定です。この先の成長については、昨シーズンのシャドークイーンと比較する形でまとめていければと思っています。
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◎次回の記事はこちら

(何か動きがあれば更新)


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