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先日、長男・次男を連れてチューリップの球根を購入しに行ってきました。一言でチューリップと言ってもその種類は多く、大人の私でもどの品種を育てようか目移りしてしまうほどです。
そんな中「原種系チューリップ」と記載された球根が陳列されているのを見つけました。原種系チューリップ自体は私も学生時代に育てたのとがあるのですが、そもそもなぜ「原種」ではなく「原種系」なのでしょうか?そして、一般的なチューリップとはどのような点が異なるのでしょうか?
チューリップの概要
科・属名:ユリ科チューリップ属
種別:多年草(球根植物)
花色:赤、橙、黄、ピンク、白、紫、黒など
花期:3〜5月
原産:地中海沿岸〜中央アジア
別名:鬱金香(ウコンコウ)、ラーレなど
花言葉:博愛、思いやりなど
◎特徴:
地中海沿岸〜中央アジアを原産とする多年草で、トルコやオランダを中心に品種改良が進められました。花色や咲き方は多様で、現在では数千種類もの園芸品種が流通しています。但し青色系統の花は実現がとても難しく、品種改良が盛んに行われています。
日本でも球根の生産は行われており、水が豊富で原産地の気候に近い富山県が主要な生産地になっています。生産にあたっては球根ではなく種から育てることも可能ですが、種まき〜開花までに5年以上を要するとされています。
また全草に有毒成分(ツリピン)を含み、摂取すると下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
原種系チューリップとは?
原種系チューリップとは、原種あるいはそれに近い性質を持つ品種のことを指し、ミニチューリップやワイルドチューリップなどと呼ばれることもあります。品種改良されたものを含めると、現在では100種類ほどが流通しています。なお、原種だけではなく品種改良されたものも同じ括りで扱われることから「原種系」と呼ばれているようです。
一般的なチューリップとの違いは?
原種系チューリップはもちろんチューリップの一種ですが、一般的な品種と比べると以下のような違いがあります。一般的な品種に比べて扱いやすい性質のため、手軽にチューリップを楽しみたい方にもおすすめです。
①草丈が低い
まずは何と言っても草丈の違いです。一般的なチューリップの草丈が40〜50cmほどなのに対し、原種系チューリップは10〜30cmほどしかありません。花の見た目もよく似ていますが、全体的に小ぶりなのが原種系チューリップの特徴です。
②毎年花を咲かせる
一般的なチューリップの場合、植え付け翌年も花を咲かせるためには開花後に葉をしっかり育てることが大切になります。我が家でも以前挑戦したことがあるのですが、開花後の花茎摘みや追肥など、やや手間がかかった印象です。
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しかしながら、原種系チューリップの場合は植えっぱなしの状態でも毎年花を咲かせてくれます。「こまめな世話は面倒くさい!」という方でも、原種系チューリップであれば長く楽しめるかもしれません。
③暑さ寒さに強い
チューリップは地中海沿岸〜中央アジアを原産とする植物です。特に中央アジアは夏暑く冬寒い気候のため、この辺りに分布する原種(系)チューリップは環境ストレスにとても強いです。そのため、一般的なチューリップに比べて扱いやすく、育てやすい点が長所です。