アタマの中は花畑

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【芽キャベツ】葉かきの時期について〜わざわざ葉を取り除くのはなぜ?〜

◎前回の記事はこちら

【芽キャベツ】元々はキャベツと同じ品種!?両者の違いについて - アタマの中は花畑

 

少し前の記事で取り上げた芽キャベツについて、そろそろ「葉かき」と呼ばれる作業を行おうと思います。葉かきとは、その名の通り株から葉を取り除く作業のことですが…葉を取ってしまうと光合成の効率が下がり、かえって株に悪影響を与えてしまうような気もします。それでも葉を取り除くのには、何か理由があるのでしょうか?

 

 

葉かきの時期はいつ?

苗の植え付け時期にもよりますが、葉かきのタイミングは「葉の付け根から脇芽が顔を出し始めた頃」です。芽キャベツの結球にはある程度の低温が必要で、その結球温度は12℃前後と言われています。つまり、気温が12℃を下回り始める今くらいの時期(10〜11月頃)が葉かきの適期、ということになります。

 

参考までに我が家の芽キャベツを観察してみると、葉の付け根から脇芽のようなものが顔を出し始めていました。芽キャベツを育てるのは今回が初めてですが、そろそろ葉かきに踏み切っても問題なさそうです。

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わざわざ葉を取り除くのはなぜ?

ここで本題に入りますが、なぜ葉かきによってわざわざ成長した葉を取り除く必要があるのでしょうか?

その理由については、こちらの写真を見れば何となく想像できるかもしれません。芽キャベツは葉の付け根に直径2〜3cm程度の脇芽を付けますが、元々の葉を残したままにするとかえって脇芽の成長を阻害してしまう可能性があります。そこで葉を取り除くことで脇芽の成長を促進し、結果として収量を増やすことができます。

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我が家の株で実践!

早速、我が家の芽キャベツも葉かきを実践してみることにしました。参考までに、葉かき前の株がこちらです。

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葉かきの際は、脇芽を傷つけないように手やハサミで葉を切り落とします。この時に葉の柄が残ってしまったとしても、いずれは枯れて落ちるため問題ないようです。
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こうして葉かきの作業が完了しました。なお、葉を切り落とし過ぎるとやはり生育に影響が出てしまうため、天頂部の葉は常に10枚以上残すようにします。
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意外と大切な「下葉かき」

葉かきが完了した株を観察してみると、既に大きく成長した脇芽もちらほら見つかりました。きっと最初に収穫できるのはこの脇芽だろう!と期待したいところですが…株元の脇芽は綺麗に成長しないことが多いようです。そこで株元から10節目くらいまでの脇芽を取り除く「下葉かき」を追加で行い、上部の脇芽に栄養を回した方が良いと言われています。

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以降は葉かきを適度に行いつつ、下の脇芽から順に収穫していきます。芽キャベツは寒さに強いため、適切に管理すればとう立ちの頃まで収穫し続けられるようです。

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