我が家では、毎年冬〜春にかけてプリムラ・ジュリアンを花壇に植えています。特に冬〜早春にかけては花壇が物寂しくなるため、色とりどりの花を咲かせるプリムラ・ジュリアンはとても重宝しています。
そして暖かくなると他の花達が一斉に咲き始めるため、プリムラ・ジュリアンの存在は次第に薄れていきます。その関係でどうしても「プリムラ・ジュリアン=冬〜春の花」というイメージが強いのですが、先日観察してみたところ6月でも健気に花を咲かせていました。これまでは初夏に撤去してしまうことが多かったのですが、このまま植えておけば翌年もまた花を咲かせてくれるのでしょうか?
プリムラ・ジュリアンの概要
科・属名:サクラソウ科サクラソウ属
種別:(後述)
花色:赤、ピンク、橙、黄、白、紫など
花期:11〜4月
原産:日本(※交配により誕生)
別名:セイヨウサクラソウ(西洋桜草)など
花言葉:青春の喜びと悲しみなど
◎特徴:
サクラソウ科サクラソウ属に属する「プリムラ」の一品種で、さまざまな色・形の花を咲かせる点が特徴です。ヨーロッパで誕生したプリムラ・ポリアンサと、コーカサス地方原産のプリムラ・ジュリエを交配させた品種で、1970年代に日本で誕生しました。プリムラ・ポリアンサに比べて株全体がコンパクトなため、花壇への寄せ植えなどに向いています。
プリムラ・ジュリアンは元々多年草だった!?
結論から言ってしまえば、プリムラ・ジュリアンは本来多年草です。原産地のヨーロッパでは多年草として知られていますが、日本では暑い夏を乗り切ることができず、一年草のように扱われるケースが多いようです。ただ、今シーズンはまだ猛暑に見舞われていないため、花壇のプリムラ・ジュリアンも青々としています(むしろ、植え付け当初よりかなり大きくなったような…)。
ちなみに「原産地では多年草扱いだが、日本では一年草として認識されている植物」としては、他にパンジーなどが挙げられます。今シーズンは既に撤収してしまったのですが、一昨年は7月に入っても花を咲かせ続けていました。
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ダメ元で夏越しに挑戦してみよう!
「日本の夏が暑過ぎて夏越しできない」ということは、管理方法次第では日本でも夏越しできるかもしれません。つまり翌年以降も同じ株で花を楽しめる可能性があるため、我が家でもプリムラ・ジュリアンの夏越しに挑戦してみることにしました。
…と言っても、花壇で楽しんでいた株を日当たりの悪いスペースへ植え替えるだけの至って簡単な作業です。この先はあまり手をかける予定もないため、文字通り「ダメ元」での夏越し挑戦となります。このまま夏を越してくれたら儲け物!くらいの気持ちで、気長に観察を続けてみたいと思います。
◎次回の記事はこちら
(もし夏を越すようなことがあれば更新)