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我が家では今シーズン「宇宙アサガオ」と呼ばれるアサガオを育てており、息子達と花を観察するのが毎朝の日課となっています。最近は花の数も減ってきてしまいましたが、まだ蕾は付いているのでもう少し楽しめそうです。
そんなアサガオですが、漏斗のような形状の花を咲かせるため花弁(花びら)の枚数は1枚…だと最近まで思い込んでいました。ところが実際は1枚ではないらしいので、今回はその事を記事にしてみたいと思います。
アサガオの花弁は1枚ではなく5枚だった!?
恥ずかしながら私自身も最近知ったのですが、一般的なアサガオの花弁は1枚ではなく5枚なのだそうです。「一般的なアサガオ」と言えば、大抵の方は以下の写真のような漏斗状の花を連想されると思うのですが…こちらの花に関しても花弁はきちんと5枚持っています。
ということで改めて花を観察してみると、何かと「5」に関連した特徴を持っていることが分かります。したがって、アサガオの花弁が5枚であることも納得できるような気がします。
・花の形状が五角形(あるいは星)のように見える
・花の中心部から放射状に5本の線が伸びている
・花の中心部からは雄しべが5本伸びている
・花の下には5枚の萼片(がくへん)がある
合弁花と離弁花について
今回取り上げたアサガオのように、花弁同士が根元で繋がって咲く花のことを合弁花(ごうべんか)と呼びます。合弁花の代表例としてはアサガオのほか、ツツジ、キキョウ、ドウダンツツジ、サルビアなどが挙げられます。さらには舌状花として知られるタンポポ、ヒマワリ、菊なども合弁花の仲間です。
これに対して、花弁同士が離れている花のことを離弁花(りべんか)と呼びます。代表的な離弁花としてはサクラ、アブラナ、バラ、スミレ、エンドウなどが挙げられます。
なお、合弁花と離弁花はどちらも双子葉類に対して用いられる用語です。チューリップ、ヒヤシンス、ユリなどに代表される単子葉類は花の構造が複雑なため、合弁花・離弁花のいずれにも該当しないのだそうです。
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アサガオの原種は離弁花なのか?
アサガオと言えば江戸時代以降盛んに品種改良が行われてきたことでも知られていますが…もし品種改良によって今の見た目になったのだとすれば、原種は離弁花だった可能性もあります。そう思って調べてみたのですが、(大きさこそ違えど)アサガオの原種も漏斗状の合弁花であることがわかりました。
なお、現在流通している品種の中には「変わり咲き」と呼ばれるものも多く存在します。ただこちらも根元部分では花弁同士が繋がっているため、離弁花ではなく合弁花に分類されるようです。