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【バタフライピー③】念願の1輪目が開花!ハーブティーのためには花が何輪必要? - アタマの中は花畑
バタフライピーの最初の花が咲いてから、既に2カ月以上が経過しました。始めの数輪までは調子が良かったのですが…同じ場所で育てていた朝顔が「つるぼけ」状態となり、バタフライピーのエリアまで侵食してしまいました。その影響で生育状況がかなり悪化したのですが、朝顔を撤去してからは再び調子を取り戻してきました。
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ここ最近は5〜10輪/日ほどの花が咲いているため、かなり花のストックも溜まってきました。当初の予定よりかなり遅れてしまいましたが、いよいよ青いハーブティーを作る時がやってきました。
本当に青いハーブティーは作れるの?
せっかくなので、今回は収穫したての花(写真左)と乾燥させた花(写真右)の2種類を用意しました。今回はコップ1杯分のハーブティーを作るため、前回記事の内容を考慮し、花の数はそれぞれ4輪ずつとしました。
続いて、用意した花を小型の茶漉し(ティーインフューザーとも呼ぶらしいです)に入れ、上からお湯を注ぎます。今回は色の変化がわかりやすいよう、ガラス製のグラスでそれぞれ抽出してみました。向かって左側が生の花、右側が乾燥させた花です。
お湯を注いだ瞬間、左側(生の花)が早速変色し始めました。生の花ということもあり、色素が溶け出しやすかったのでしょうか。
1分も経たないうちに、生の花を入れたグラスはソーダ味・ラムネ味を彷彿とさせる色合いに変わりました。「青色は食欲を減退させる色」とよく言われますが、この色の飲み物であれば美味しくいただけそうです。
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一方で、乾燥させた花を入れたグラスからも色は出ているのですが、生の花に比べると変化は少ない印象です。
5分ほど抽出した結果、以下のような色合いになりました。
左側:生の花4輪で抽出したもの
中央:乾燥させた花4輪で抽出したもの
右側:お湯(比較用)
自宅で育てたバタフライピーでもお湯が青く変わることはわかりましたが、生の花の方がより青くなるようです。前回記事の「ティーカップ1杯につき3〜4輪の花が必要」というのは、花の花で抽出した場合のことを指しているのかもしれません。
(私の抽出方法が悪いだけかもしれませんが…)
お湯が青く染まるのはなぜ?
その後、右側のグラスに乾燥させた花を8輪追加したところ、左側のグラスとほぼ同じ色に変化しました。必要な花の数こそ違いましたが、生の花・乾燥させた花のいずれであっても綺麗な青色に変化することがわかりました。
バタフライピーの花にはアントシアニンと呼ばれる青い色素(ブルーベリーなどでお馴染み)が含まれており、この色素がお湯に溶け出すことで青く変色します。この青色は着色料としても重宝されており「安心安全な天然の青色色素」としてスイーツなどにも広く活用されています。
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レモン汁を加えると色が変わるの?
こうしてめでたく青色のハーブティーが完成したのですが、私にはもう1つ試してみたいことがあります。どうやらレモン汁を加えると色が変わるらしいので、早速試してみることにしました。
(※自宅のレモンはまだ収穫できないため、今回は市販のレモン汁を用意しました)
今回は、向かって左側のグラスのみにレモン汁を加えてみます。パッと見た印象では、あまり変化がないように見えますが…。
横から覗いてみるとグラスの下半分が紫色に変わっていました。このグラデーションがたまらなく綺麗でした。
軽くかき混ぜてみると、グラス全体が綺麗な紫色に変わりました。
(あまり変化がないように見えますが)レモン汁の量を増やすほど、ピンクに近い色合いへと変わっていきました。これ以上加えると(酸っぱ過ぎて)飲めなくなりそうなので、今回はこの辺りで終わっておきたいと思います。
お湯が紫に変わったのはなぜ?
バタフライピーティーの青色はアントシアニンによるものですが、このアントシアニンには酸性に反応して紫に変色する性質があります。まるで、理科の実験でお馴染みのリトマス試験紙みたいな性質ですね。酸性のものであれば同様の結果が得られるため、レモン汁が用意できない場合は酢などでも代用できます。
なお、バタフライピーティーは紫以外の色にも変化します。ざっくりまとめると以下の通りなのですが、機会があればこのあたりも試してみたいところです。
・強い酸性にした場合→ピンク色
・酸性にした場合→紫色
・通常時→青色
・アルカリ性にした場合→緑色
・強いアルカリ性にした場合→黄色
バタフライピーティーってどんな味?
今回実際に飲んでみましたが、バタフライピーティーの味はほぼありませんでした(ほぼ無味)。そのため、実際にはハチミツなどを加えて楽しむことが多いようです。
「無味」と言ってしまうと聞こえが悪いのですが、言い換えれば「クセがない」ことになります。そのため、着色目的でスイーツの材料に加えたとしても、ほとんどその味を変えることはありません。バタフライピーが着色料として好まれるのは、このような理由も少なからず関わっているのかもしれません。
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