早いもので、現在の家に引っ越してから丸4年が経過しました。この4年間でそれなりの種類の植物を育ててきましたが、これまでの経験で分かったのはやはり「我が家は総じて日当たりが悪い」ということです。
いわゆる旗竿地と呼ばれる土地で、かつ周辺を住居で囲まれているため、場所によっては思うように植物が成長しないこともあります。そこで最近は、そのような場所に半日陰でも育つ植物を集約するようにしています。例えば、以前の記事で紹介したシランやスズランなどは生育が良く、今年も安定して花を咲かせてくれそうです。
▲シラン
▲スズラン
◎関連記事はこちら
【シラン】実は絶滅危惧種だった!?手軽に育てられる初心者向けのラン! - アタマの中は花畑
【スズラン】実は毒性あり!よく似た植物に御用心! - アタマの中は花畑
そしてこの度、この「半日陰ゾーン」にやって来たのがこちらのカラーです。いかにも色とりどりの花を咲かせそうな名前ですが、本当に花色が由来になっているのでしょうか?
カラーの概要
科・属名:サトイモ科オランダカイウ属
種別:多年草
花色:白、赤、ピンク、橙、黄、紫など
花期:6〜7月
原産:南アフリカ
別名:カイウ(海芋)、オランダカイウ(阿蘭陀海芋)、カラーリリーなど
花言葉:華麗なる美、乙女のしとやかさ、清純など
◎特徴:
南アフリカ原産の多年草で、日本へは江戸時代末期にオランダから渡来しました。里芋のような球根を持ち、渡来した経緯からカイウ(=海を渡って来た芋)と呼ばれることもあります。
花のように見える部分は萼(がく)が変化した仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分であり、実際の花にあたるのは中心部の黄色い部分のみです。
名前の由来は?
概要欄でも取り上げた通り、カラーの花色は白、赤、ピンク、橙、黄、紫などとても豊富です。そのため、この花色の多さが名前の由来に…と思いきや、実際はそうではないようです。
調べてみたところ、カラー(Calla)という名前の由来には主に2つの説があるようです。美しい花であることはもちろんその通りなのですが、意外にも花色の豊富さ(Color)は関係していなかったんですね。
・ギリシャ語で美しいものを表す「Kallos」
・仏炎苞が修道服の襟(Collar)に似ている
我が家でも栽培開始!
早速、冒頭で取り上げたカラーの球根を庭に植え付けることにしました。サトイモ科と言うことで里芋のような見た目をしていますが、同じ野菜であれば生姜の方が似ているかもしれません。
球根の表面をよく見てみると、小さな葉が出始めていました。もう4月なので、早めに植えてあげた方が良さそうですね。
ということで、シラン・スズランと同じ「半日陰ゾーン」に植え付けておきました。我が家の敷地内ではまだまだ物寂しいエリアですが、徐々にこの辺りも充実させていきたいものです。
2023年6月追記:
植え付けから2カ月ほどで、ピンク・黄色ともに綺麗な花が咲きました。