アタマの中は花畑

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【彼岸花】今年はヒガンバナの開花が遅い!?〜気温と開花時期の関係について〜

今日からお彼岸に入りました(※2023年のお彼岸入りは9月20日(水)、中日(秋分の日)は9月23日(土)、お彼岸明けは9月26日(火)です)。

「お彼岸」と言えばまずヒガンバナを連想する私ですが、今年はそのヒガンバナの様子が少しおかしいようです。各地で開花時期が遅れているようなのですが、その原因は一体何なのでしょうか?

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ヒガンバナの概要

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科・属名:ヒガンバナ科ヒガンバナ属

種別:多年草(球根植物)

花色:赤

花期:9月

原産:中国

別名:マンジュシャカ(曼珠沙華)など多数

花言葉:悲しき思い出、あきらめ、独立、情熱など

◎特徴:

9月中旬になると地中から蕾を出し、直径10〜15cm程度の集合花を咲かせます。花が終わる頃になると葉が大きく伸び、そのまま冬を越します。春になると葉は枯れ、夏の休眠期に入ります。

◎ヒガンバナの概要は下記記事からの引用です

彼岸花は不吉な花なのか!?名前の由来や別名について - アタマの中は花畑

 

今年はヒガンバナの開花が遅い!?

冒頭でも触れたとおり、今年はヒガンバナの開花が遅れている旨のニュースをよく耳にします。もちろん、我が家のヒガンバナも例外ではありません。こちらは今朝撮影した庭の写真ですが、9月20日時点で花はおろか、蕾(花茎)すら確認することができませんでした。

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▲2023年9月20日撮影

 

我が家のヒガンバナに関しては2年前に定点観察を行ったことがあり、この時は9月7日に蕾(花茎)を初確認し、その後9月14日には最初の花が咲いていました。今年は9月20日時点で蕾すら確認できていないため、既に2週間近く成長が遅れていることになります。

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▲2021年9月14日撮影

◎関連記事はこちら

【彼岸花】ヒガンバナは何日で開花する? - アタマの中は花畑

 

また近所のヒガンバナの様子も同様に確認してみたところ、9月20日時点でかろうじて1輪開花していました。ただそれ以外の株はまだ球根の状態で、こちらも開花が大きく遅れているようです。

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気温と開花時期の関係について

ヒガンバナの開花が遅れている理由して、真っ先に思い当たったのが今夏の記録的な暑さです。気象庁の発表によると、2023年6〜8月は「1898年の統計開始以来、最も暑い夏だった」とのことです。2023年6〜8月の全国の平均気温は平年より1.76℃高く、これまで最も高かった2010年(平年比+1.08℃)を大きく上回りました。2010年も相当暑かった記憶があるのですが(※猛暑の中で自転車旅行をしていたため、今でもよく覚えています)、今年はそれすら上回る記録的な夏だった、ということになります。

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ここでヒガンバナが開花するタイミングについて調べてみると、通常は日平均気温が20〜25℃まで下がる頃に開花するようです(※諸説ありますが、この時期がちょうどお彼岸と一致することも「ヒガンバナ」という名前の由来になっています)。しかしながら、夏の気温が高い場合は花の形成が遅れるため、その分開花時期も後ろ倒しになる傾向があります。今年に関しては記録的な暑さが続いたため、暦の上では秋に入ったとしても、ヒガンバナにとってはまだ夏気分なのかもしれないですね。

 

以前の記事で取り上げたソメイヨシノにも共通しますが、世界的な気温の上昇が植物の生態にも少しずつ影響を与えているんですね。ただそろそろ暑さもひと段落しそうなので、我が家の庭でヒガンバナが開花する日もそう遠くない気がしています。

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▲2023年9月24日撮影(追記)

 

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