◎前回の記事はこちら(#10群馬県)
【都道府県の花#10】群馬県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第11回となる今回は、埼玉県の木と花について取り上げたいと思います。
埼玉県の木について
埼玉県の木は、宮城県・福島県と同じく「ケヤキ」です。ということで、ケヤキの概要について当時の記事より再掲します。
科・属名:ニレ科ケヤキ属
種別:落葉高木
花色:黄緑
花期:4〜5月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:ツキ(槻)など
花言葉:幸運、健康、長寿など
◎特徴:
日本、中国、朝鮮半島などを原産とする落葉高木で、日本では本州〜九州にかけて分布しています。日本を代表する広葉樹の1つで、樹形が整っていることなどから各地に植樹されています。成長がとても早い木としても知られ、大きいものでは樹高20mに達し、幹の直径は1mを超えることもあります。木材としても非常に優秀で、見た目の美しさと耐久性・耐水性を兼ね備えています。
◎宮城県の木・花についてはこちら
【都道府県の花#04】宮城県の木・花について - アタマの中は花畑
◎福島県の木・花についてはこちら
【都道府県の花#07】福島県の木・花について - アタマの中は花畑
埼玉県の花について
続いて、埼玉県の花は「サクラソウ」です。こちらも、サクラソウの概要についてご紹介します。
科・属名:サクラソウ科サクラソウ属
種別:多年草
花色:赤紫、ピンク、白
花期:4〜5月
原産:日本
別名:ニホンサクラソウなど
花言葉:初恋、憧れ、純潔など
◎特徴:
日本・朝鮮半島・中国などを原産とする多年草で、日本では北海道南部〜九州地方の高原・原野に分布しています。近年は数を大きく減らしており、埼玉県さいたま市の自生地は国の特別天然記念物に指定されています。園芸植物として知られるプリムラ・マラコイデスも「サクラソウ」と呼ばれることがありますが、こちらは洋種のサクラソウを品種改良したものであり厳密には別物です。
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【桜草】プリムラ・マラコイデスとサクラソウの違いは? - アタマの中は花畑
埼玉県の木・花の由来は?
埼玉県の木としてケヤキ、埼玉県の花としてサクラソウが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。
◎ケヤキ
・県内に古くから自生し、各地に県の天然記念物に指定されたケヤキ(清河寺の大ケヤキなど)があることから、昭和41年9月5日に制定された。
◎サクラソウ
・昭和28年に実施した「郷土の花」事業の公募で選定され、その後昭和46年11月5日に正式に制定された。埼玉県さいたま市(旧浦和市)・田島ヶ原の自生地が国の特別天然記念物に指定されていることなどが由来。
◎次回の記事はこちら(#12千葉県)