◎前回の記事はこちら(#15新潟県)
【都道府県の花#15】新潟県の木・花について - アタマの中は花畑
2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第16回となる今回は、富山県の木と花について取り上げたいと思います。
富山県の木について
富山県の木は「タテヤマスギ(立山杉)」です。タテヤマスギとは主に富山県東部に分布する杉のことを指すため、ここでは杉の概要についてご紹介します。
科・属名:ヒノキ科スギ属
種別:常緑高木
花色:─
花期:2月中旬〜4月上旬頃
原産:日本
別名:オモテスギ、ヨシノスギなど
花言葉:雄大、堅実、堅固など
◎特徴:
日本固有の針葉樹で、本州〜九州にかけて広く自生しています(北海道でも植林されている例はあります)。幹が真っ直ぐに伸びることから当初は「直木(スクキ)」と呼ばれ、現在ではこれが転じて「スギ」になったと言われています。真っ直ぐ伸びた幹は木材としても重宝され、人工林の品種別植林面積では日本一を誇ります。
花期は2月中旬〜4月上旬頃で、立春を過ぎるとまずはスギ花粉が飛散し始めます。
◎杉の概要は下記記事からの引用です
【花粉症】スギやヒノキの花粉飛散量はどうやって予想しているの? - アタマの中は花畑
富山県の花について
続いて、富山県の花は新潟県と同じく「チューリップ」です。ということで、チューリップの概要について当時の記事より再掲します。
科・属名:ユリ科チューリップ属
種別:多年草(球根植物)
花色:赤、橙、黄、ピンク、白、紫、黒など
花期:3〜5月
原産:地中海沿岸〜中央アジア
別名:鬱金香(ウコンコウ)、ラーレなど
花言葉:博愛、思いやりなど
◎特徴:
地中海沿岸〜中央アジアを原産とする多年草で、トルコやオランダを中心に品種改良が進められました。花色や咲き方は多様で、現在では数千種類もの園芸品種が流通しています。但し青色系統の花は実現がとても難しく、品種改良が盛んに行われています。
日本でも球根の生産は行われており、水が豊富で原産地の気候に近い富山県が主要な生産地になっています。生産にあたっては球根ではなく種から育てることも可能ですが、種まき〜開花までに5年以上を要するとされています。
また全草に有毒成分(ツリピン)を含み、摂取すると下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
◎チューリップの概要は下記記事からの引用です
【雑談】原種系チューリップについて〜一般的なチューリップとの違いは?〜 - アタマの中は花畑
富山県の木・花の由来は?
富山県の木としてタテヤマスギ、富山県の花としてチューリップが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。制定された理由に関して詳しいことは分からなかったのですが…タテヤマスギは富山県東部を中心に分布する固有種である点、チューリップは富山県で古くから栽培されてきた点などが関係しているのかな?と予想しています。
◎タテヤマスギ
・昭和41年10月1日に正式に制定された。立山(富山県東部)を中心とする山岳地帯に自生し、寒さや雪に強い特徴を持つ。真っ直ぐ天に向かって伸びる姿が、たくましい生命力を感じさせる。
◎チューリップ
・昭和29年3月22日に正式に制定された。富山県はチューリップ球根の生産量が日本一で、約300の品種が栽培されている。4月下旬を迎えると、砺波地方をはじめ各地でチューリップの花のじゅうたんが見られる。
(※概要欄に掲載した写真も、となみチューリップフェアで撮影したものです(2011年5月撮影))
◎次回の記事はこちら(#17石川県)
【都道府県の花#17】石川県の木・花について - アタマの中は花畑
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