アタマの中は花畑

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【都道府県の花#17】石川県の木・花について

◎前回の記事はこちら(#16富山県)

【都道府県の花#16】富山県の木・花について - アタマの中は花畑

 

2023年7月より「都道府県の木・花シリーズ」と題して、各都道府県を代表する植物についてご紹介しています。第17回となる今回は、石川県の木と花について取り上げたいと思います。

 

 

石川県の木について

石川県の木は「アテ(ヒノキアスナロの方言)」です。ヒノキアスナロは北海道〜本州北部に分布するアスナロの変種で、このうち青森県に分布するものは「ヒバ」として同県の県木にも指定されています。ということで、アスナロ(ヒバ)の概要について当時の記事より再掲します。

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科・属名:ヒノキ科アスナロ属

種別:常緑高木

花色:─(花弁なし)

花期:4月

原産:日本

別名:アスナロ、ヒノキアスナロなど

花言葉:永遠の憧れ、変わらない友情、不滅、芳香など

◎特徴:

日本固有の針葉樹で、ヒノキ科アスナロ属に属するアスナロと、その変種であるヒノキアスナロの2種を指しています。北海道〜九州にかけて広く分布していますが、特に青森県産のヒノキアスナロのことを「ヒバ」と呼ぶようです。材木としての性質は桧(ヒノキ)に似ており、腐りにくく耐久性があることから高級木材として扱われています。

なお、園芸用してもお馴染みの「ニオイヒバ」とも名前が似ていますが、こちらはヒノキ科クロベ科に属するため厳密には異なる樹木です。

◎アスナロ(ヒバ)の概要は下記記事からの引用です

【都道府県の花#02】青森県の木・花について - アタマの中は花畑

 

石川県の花について

石川県には「県の花」は存在せず、代わりに「郷土の花」としてクロユリが選ばれています。ここでは、郷土の花であるクロユリの概要についてご紹介します。

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科・属名:ユリ科バイモ属

種別:多年草

花色:黒(紫褐色)

花期:6〜8月

原産:日本

別名:エゾクロユリ、ミヤマクロユリ、チョコレートリリーなど

花言葉:恋、呪いなど

◎特徴:

日本原産の多年草で、日本では北海道〜中部地方に分布しています。このうち、北海道の低地に分布する個体をエゾクロユリ、北海道〜中部地方の高山帯に分布する個体をミヤマクロユリと分類することもあります。黒っぽい花を咲かせることからその名が付けられましたが、厳密な花色は黒ではなく暗い紫褐色です。また花には悪臭があることから、海外ではskunk lily(スカンクユリ)、dirty diaper(汚いオムツ)、outhouse lily(外便所ユリ)などと呼ばれてしまうこともあります。

◎関連記事はこちら

【雑談】花に含まれる色素について〜「黒い花」は実在しなかった!?〜 - アタマの中は花畑

 

石川県の木・花の由来は?

石川県の木としてアテ、石川県の郷土の花としてクロユリが選ばれたのには、それぞれ以下のような経緯があるようです。

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◎アテ(ヒノキアスナロ)

・緑の環境づくりと木を愛する心を広めようと県民から募集し、昭和41年10月1日に正式に制定された。県内に自然林が存在し、家具や建築材、輪島漆器の素材としても長く親しまれている。「アテ」という呼称についても、石川県を起源とする説が有力視されている。

 

◎クロユリ

・NHKが実施した「郷土の花」事業の公募で候補に挙がり、昭和29年3月19日に決定した(※その後、県の花としては制定されていない)。石川県内にも自生しており(弥陀ヶ原、室堂平など)、県民からも広く親しまれていることが由来。

 

◎次回の記事はこちら(#18福井県)

【都道府県の花#18】福井県の木・花について - アタマの中は花畑


花木 庭木の苗/ヒノキアスナロ(青森ヒバ):津軽錦(ツガルニシキ)3号ポット


山野草の苗/クロユリ(黒百合)1球植え3号ポット*