先日トマトの挿し木に挑戦し、無事に根付いたことを確認しました。今回は、そんな挿し木苗達の現在についてお送りしたいと思います。
◎トマトの挿し木についてはこちら
【トマト】土に挿すだけ!?挿し芽で株を増やしてみよう! - アタマの中は花畑
◎挿し木から1カ月弱後の様子はこちら
【トマト・ナス】挿し木から1カ月弱が経過!現在の様子は…? - アタマの中は花畑
上記の記事で「挿し木で株を増やし続ける低コスト栽培ができるのでは?」と密かな期待をしていたのですが、私の育て方が悪いのか、なかなか思うようにはいかないようです。タイトルの時点で何となく察しの付いた方もいらっしゃるかと思いますが…実は花が全く咲いてくれません。。。
では、トマトの花が咲かない理由は一体何なのでしょうか?
現在のトマトの様子
挿し木から約1カ月半が経過した現在の様子がこちらです。暑さのせいか茶色に変色してしまった葉もありますが、今のところぐんぐん成長しています。葉の数も多く、株自体は元気そうに見えます。
開花前に蕾が落ちてしまう…
株の生育自体は良いのですが、問題はここからです。以下の写真のような「蕾らしきもの」はちらほら見かけるのですが…ここから成長することはなく、開花前に蕾が枯れて落ちてしまいます。
挿し木の時点で既に蕾が付いていたはずなのですが…挿し木から1カ月半、ここまで1輪も開花していません。。。
花が咲かないのはなぜ?
ここまで株が成長して蕾まで付いているのに、1輪も開花しないということは何かしらの問題が発生しているはずです。花が咲かない原因について深掘りしたところ、どうやら「樹ボケ」が関係していることがわかりました。
樹ボケとは?
樹ボケとは、株が生殖成長(花や実を付けて子孫を増やそうとする成長)を止め、栄養成長(株自体を大きくする成長)のみを行うようになってしまった状態のことです。言い換えると「自身の成長に夢中になり、繁殖活動を諦めてしまった状態」を指します。
生殖成長や栄養成長については、以前の記事でも取り上げたことがあります。
◎生殖成長・栄養成長についてはこちら
【トマト】一番花や一番実は摘み取るべき?〜収穫量を増やすためにできること〜 - アタマの中は花畑
樹ボケの原因は?
樹ボケの原因としては、主に以下が挙げられます。ここでは、我が家の状況とともにご紹介したいと思います。
①初期の肥料過多
・トマトの株を植え付ける前に元肥(特に窒素成分)を与え過ぎた場合、樹ボケを起こす可能性が高いです。対策としては、敢えて元肥は少なめにしておき、後々追肥するようにすると良いようです。
・元々痩せた土壌のため、調査に乗って元肥を与え過ぎてしまったのかもしれません。ただ、葉が縮れている訳ではないので、極端な肥料過多ではないと思っています。
②日照不足
・生育中の日照時間が不足した場合、樹ボケに陥る傾向があるようです。
・我が家の場合、この日照不足の可能性が最も高そうです。長梅雨の影響もあり、庭の芝生も葉腐病を起こすくらいでしたからね…。
◎芝生の葉腐病についてはこちら
【TM9】芝生が茶色くなったら葉腐病(ラージパッチ・ブラウンパッチ)!?原因と対策は? - アタマの中は花畑
③極度な低温
・生育中に極度の低温を経験した場合も同様に、樹ボケを起こす可能性があります。
・長梅雨のせいで確かに気温は低かったですが…蒸し暑く感じる日も多かったので、この可能性は低そうです。
樹ボケの解決策は?
初期症状の場合は生育方法を改善する(要は先ほどの①②③と真逆の環境で育てる)ことで解消されることがあるようですが…基本的には解決策はないと思った方が良いみたいです。樹ボケに気付いた時には既に手遅れなことが多いようで…。
我が家のトマトももう少し様子を見ようと思いますが…しばらくしたら家庭菜園の肥として再利用することになりそうです。。。
【余談】どうしようもないので…
ここまで樹ボケが進行したらどうしようもないので…2代目の苗(ミニトマト)を購入してしまいました。「トマトは挿し木で増やせる!」と豪語していましたが、結局増やせたのは葉の枚数だけという悲しい結末になってしまいました。。。
まだまだ小さいですが、樹ボケさえ起こさなければ秋先には収穫できそうです。