先日、約1年ぶりに人間ドックを受診しました。まだ速報値しか受け取っていない段階ですが、前回受診時に比べて概ね数値は良くなっているようで少しホッとしています(悪化した項目もあるので気を付けないといけないですが…)。
この他、歳を重ねるごとにどうしても気になってしまうのが肥満です。今のところは何とか体重もキープできていますが、最近は代謝が落ち始めたのか、キープするだけでもかなり苦労するようになりました。。。
さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。私たち人間にとって肥満は悩みの一つですか、植物の世界でも「肥満」は起こり得るものなのでしょうか?
植物の成長に必要な要素
まず、植物が成長するために欠かせない要素として挙げられるのが光・水分・養分・空気・温度の5つです。品種によって必要な量こそ異なるものの、どれかが欠けてしまうと植物の成長に大きな影響を及ぼします。
①光
→光合成によって養分を作り出すのに必要
②水分
→植物を構成する主成分が水
③養分
→根・葉・茎・花・実などの成長を促進
④空気
→光合成には二酸化炭素、呼吸には酸素が必要
⑤温度
→暑過ぎても寒過ぎてもNG
植物の世界に「肥満」はあるのか?
先ほど挙げた5要素のうち、植物にとって食べ物やおやつに該当するのが養分(窒素、リン酸、カリなど)です。したがって、強いて言えば「肥料の与え過ぎ=植物にとっての肥満」と捉えることもできなくはありません。
植物を育てる際「肥料さえ与えておけば大きく育つ!」と考えてしまいがちですが、ただ闇雲に与えるだけでは成長に悪影響を及ぼすこともあります。例えば「肥料やけ」は肥料の与え過ぎによって生じる生育障害の一つです。過剰な肥料によって土中の養分濃度が高くなると、植物自身に含まれる水分が土に吸い取られてしまいます。水分を吸い取られることで植物は活力を失い、葉の色が変色したり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります(※この際、葉の色が茶色(焼けたような色)に変わることから肥料やけと呼ばれるようになったそうです)。
したがって、人間にとっての肥満とは少しイメージが違うものの、植物も肥料の与え過ぎによって自身の見た目が変化してしまうことがわかりました。
植物の世界でも「偏食」は良くない!?
私のような好き嫌いが激しい人の場合、切っても切れないのが「偏食」です。栄養バランスの良い食事が推奨されていますが、どうしても苦手な食べ物は避けてしまうんですよね。
「バランスの良い食生活」が大切なのは植物の世界でも同じで、植物の場合は肥料の三要素と呼ばれる窒素・リン酸・カリのバランスが重要になります。
◎関連記事はこちら
【肥料の三要素】植物の成長に不可欠!窒素・リン酸・カリの効果とは? - アタマの中は花畑
そのため、窒素・リン酸・カリのバランスが崩れた「偏食」の状態になると、やはり植物の成長に影響を及ぼします。本ブログで過去に取り上げた事例だけでも、以下のようなものが挙げられます。
①ニンジンの葉は茂るのに、いつまで経っても根が太くならなかった。
◎関連記事はこちら
【ニンジン】葉は茂っているのに根(可食部)が太くならないのはなぜ? - アタマの中は花畑
②トマトの蕾が開花する前に全て落ちてしまった。
◎関連記事はこちら
【ニンジン】葉は茂っているのに根(可食部)が太くならないのはなぜ? - アタマの中は花畑
③使い切れなかった養分が植物の葉に残り、収穫したサニーレタスの味が苦くなってしまった。
◎関連記事はこちら
【家庭菜園】自宅で育てた葉物野菜が苦く感じるのはなぜ? - アタマの中は花畑
④朝顔のつるばかりが伸びて、花が一向に咲かなかった。
◎関連記事はこちら
【朝顔】つるばかり伸びて花が咲かない!その原因は「つるぼけ」だった!? - アタマの中は花畑
…などなど。
人間も植物も、健康でいるためには「適切な食生活が必要」ということなんですかね。
ハイポネックス 原液 800ML 液体肥料 水で薄めて使う肥料 15種類の栄養素をバランス良く配合の液肥です! 花、観葉植物から野菜まで バランスの良さが人気の液体肥料です。 園芸 ガーデニング