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【経過観察】水栽培ヒヤシンスの成長記録(2022-2023シーズン) - アタマの中は花畑
先日投稿したヒヤシンスと並行して、今シーズンはクロッカスの水栽培にも挑戦していました。タイトルの通り、今回は【栽培失敗】に終わってしまったのですが…備忘録も兼ねて記録に残しておきたいと思います。
球根セット〜栽培失敗まで
栽培1日目(11月27日)
ヒヤシンスと同じタイミングで、クロッカスの水栽培も開始することにしました。クロッカスに関しては容器の中に球根が落ちてしまわないよう、水栽培用の特大球を調達しておきました。
ただ、用意した5球のうち4球はサイズが小さ過ぎたようで、結局水栽培用の容器にセットできた球根は1球のみでした。この球根を腐らせてしまった時点で栽培終了となるため、以降は屋外の冷暗所で慎重に管理していきます。
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栽培8日目(12月4日)
球根をセットした時に比べて少しだけ芽が伸びたような気もしますが、根に関してはほとんど変化が見られませんでした。ここでは撮影のため一時的に明るい場所へ移動させていますが、この後再び冷暗所に戻しました。
栽培19日目(12月15日)
ここでようやく根が伸び始めたことを確認しました。(並行して育てていたヒヤシンスと同様)すぐに室内へ入れることはせず、ここから1カ月ほどは明るい屋外(室外機の横)で管理することにしました。
栽培32日目(12月28日)
屋外が寒いからか、根・芽ともにほとんど変化は見られませんでした。ただ枯れる様子は見られないので、このまま屋外での管理を継続することにしました。
栽培56日目(1月21日)
冷暗所→明るい屋外へ移動させてから1カ月強が経過しました。年末時点と比較すると、緑色の葉がやや伸びてきたような印象を受けます。根に関しても、容器の真ん中あたりまで伸びてきました。
ちょうどこの直後に強い寒波が襲来する見込みだったため、ヒヤシンスと同じタイミングでクロッカスも室内へ移動させることにしました。
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栽培67日目(2月1日)
暖かい室内へ移動させてからは成長スピードも上がり、この10日ほどで葉の長さは2倍程度になりました。ヒヤシンスの蕾が徐々に顔を出してきたので、クロッカスの方もそろそろかな…?と期待が高まりつつありました。
栽培76日目(2月10日)
ヒヤシンスの花が咲き誇る一方で、クロッカスに関しては一向に蕾が顔を出す様子はありません。伸びるのは葉ばかりで、この先が少し不安になってきました。
栽培83日目(2月17日)
葉はさらに伸び、根元部分が放射状に広がり始めました。葉の付け根部分には蕾らしき褐色の部分が顔を出していましたが…膨らんでいる様子は全くなく、開花は期待できないことがわかりました。残念ですが、ここで【栽培失敗】の判断を下すことにしました。
本来であればこの時点で花壇へ植え替えるのですが、根元部分に着目してみると、新しい球根となる部分が膨らみ始めていることがわかりました。根元部分が急に放射状に開いたのはこのためだったんですね。せっかくなので、新しい球根の成長を観察する目的で水栽培を継続することにしました。
球根の定点観察
栽培91日目(2月25日)
ここからは、花ではなく球根の成長をお送りします。球根の成長とともに、葉の根元部分がさらに開いてきました。球根自体は一回り程度成長したでしょうか。
栽培102日目(3月8日)
3月に入った頃から、葉先より徐々に枯れ始めてきました。葉に溜め込んでいた養分を球根側へ移動させているのか、球根自体はかなり成長したように見えます。
栽培117日目(3月17日)
葉がほぼ全て枯れてしまったため、この日をもってクロッカスの定点観察を終了することにしました。球根の大きさは3月8日時点からあまり変わっていませんが、表面が薄皮に覆われて一層球根らしくなりました。
改めて球根を観察してみると、クロッカスに関しては1つの芽に対して球根が1球できるようです。今回は合計5本の芽が出ていたため、最終的に球根が5球成長しました。
また、元々あった球根の上に乗るような形で新しい球根が形成されるようです。今回は最初から最後まで水栽培だったため、できた球根のサイズはお世辞にも大きいものではありませんでした。ただなかなか観察できるものではないため、私自身も見ていてとても興味深かったです。
水栽培のクロッカスが開花しないのはなぜ?
…ということで、球根の成長を観察できたことは良かったのですが、肝心の花を咲かせることはできませんでした。クロッカスの水栽培は比較的初心者向けだと言われますが、今回失敗してしまった理由は一体何なのでしょうか?ここでは、考えられる原因を3つほど挙げてみました。
①球根が小さ過ぎた?
→水栽培に用いた球根が小さ過ぎた場合、そもそも開花すらしない可能性もあります。ただ今回は水栽培用の特大球を購入したため、この可能性は低いと考えています。
②室内で管理する期間が長過ぎた?
→昨シーズンのヒヤシンスと同様、気温の高い室内で長期間管理した結果、生育不良を起こした可能性があります。ヒヤシンスの場合は1月中旬頃まで屋外で管理することで綺麗に開花しましたが、クロッカスに関してはより長期間寒い場所で管理する必要があるのかもしれません。
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③球根のセットが遅過ぎた?
→栽培開始が遅れた場合、②と同様に十分な寒さを経験させられなかったことで生育不良を起こす可能性があります。ただ今回は11月下旬に球根をセットしたため、栽培開始時期に関しては問題なかったと考えています。
水栽培ではなく花壇に植え付けて育てた他の4球が開花したのを見ると、おそらく原因は②ではないかと考えています。もしまた挑戦する機会があれば、次は蕾が顔を出すくらいまで屋外で管理してみようと思います。