本ブログでは、「◯◯の柑橘シリーズ」と題した柑橘類に関する記事を不定期に投稿しています。今回は1年強ぶりの第7弾、取り上げる色は「黄〜緑」です。
我が家の玄関前にはレモンの木を1本植えており、今シーズンは5個の実が収穫できそうです。長男(5歳)は最近酸っぱいレモンにハマっており、この実の収穫を何よりも楽しみにしています。
さて、酸っぱい果物の代表格でもあるレモンですが、見た目や味がよく似たライムも同様によく知られています。レモンは黄色、ライムは緑のイメージですが…収穫のタイミングが違うだけで元は同じ植物なのでしょうか?あるいは、元々違う植物なのでしょうか?
レモンの概要
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑低木
花色:白
花期:四季咲き(日本では主に5〜6月)
収穫期:10〜5月
原産:インド北部
別名:クエン(枸櫞)など
花言葉:心からの思幕、香気など
◎特徴:
レモンの産地といえば地中海沿岸やカリフォルニアのイメージが強いですが、実はインド北部が原産です(※生産量の世界一もインド)。海外からの輸入品が多く出回っていますが、日本でも瀬戸内海沿岸を中心に栽培されています。強い酸味が特徴で、別名でもあるクエン(枸櫞)はクエン酸の由来にもなっています。
ライムの概要
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑低木
花色:白
花期:四季咲き(日本では主に5〜10月)
収穫期:9〜12月
原産:インド、ミャンマー、マレーシア
別名:─
花言葉:あなたを見守る、刺激など
◎特徴:
インド、ミャンマー、マレーシアの熱帯地域を原産とする常緑低木で、日本へは19世紀後半に渡来しました。ライムには大きくアメリカで生産されるタヒチライム(※タヒチ島から渡来したことに由来)と、メキシコで生産されるメキシカンライムの2系統があり、日本国内で流通しているのは主に後者です。また日本では愛媛県・和歌山県などでタヒチライムが生産されていますが、その流通量はごくわずかです。
レモンとライムの違いは?
レモンとライムはどちらもミカン科ミカン属に属する柑橘類ですが、厳密には異なる植物です。したがって枝豆と大豆のように、収穫のタイミングによって呼び方を変えている訳ではないようです。レモンとライムの主な違いは以下のとおりで、色以外では大きさや形状などでも見分けることができます。
◎レモンの特徴(写真左)
・主に完熟した状態で収穫される(※未熟な実は緑色で、グリーンレモンとも呼ばれる)
・ライムに比べて酸味が強く、果汁も多い
・ライムに比べて大きく、楕円形をしている
・蕾や花は少し赤みを帯びている
・ライムに比べて耐寒性を持つ(寒さに強い)
◎ライムの特徴(写真右)
・主に未熟な状態で収穫される(※完熟した実は黄色で、完熟ライムとも呼ばれる)
・レモンに比べて酸味は弱いが、独特の苦味を持つ
・レモンに比べて小さく、丸みを帯びた形をしている
・蕾や花は赤みを帯びておらず、白い
・レモンに比べて耐寒性を持たない(寒さに弱い)
◎大豆と枝豆の違いについてはこちら
【大豆・枝豆】実は同じ野菜!?大豆と枝豆の違いについて - アタマの中は花畑
過去の「◯◯の柑橘シリーズ」
最後に、過去に投稿した「◯◯の柑橘シリーズ」の記事をまとめてご紹介します。また何かネタがあれば、第8弾を投稿する日が来るかもしれません。
◎黄の柑橘(レモン・柚子)
【黄の柑橘】洋風料理にはレモン、和風料理には柚子なのはなぜ? - アタマの中は花畑
◎緑の柑橘(すだち・かぼす)
【緑の柑橘】すだちとかぼすの違いって何? - アタマの中は花畑
◎橙の柑橘(みかん)
【橙の柑橘①】みかんを食べると手が黄色くなるって本当なの? - アタマの中は花畑
◎橙の柑橘②(みかん・オレンジ)
【橙の柑橘②】みかんとオレンジの違いとは? - アタマの中は花畑
◎橙の柑橘③(みかん)
【橙の柑橘③】みかんの「白い線」は取り除くべき?食べても問題ないの? - アタマの中は花畑
◎黒の柑橘(ブラッドオレンジ)
【黒の柑橘】ブラッドオレンジの果肉が赤黒いのはなぜ? - アタマの中は花畑