アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【橙の柑橘③】みかんの「白い線」は取り除くべき?食べても問題ないの?

今年の1月〜2月頃にかけて「柑橘シリーズ」という名で柑橘類に関する記事を連投していたのですが、約9カ月ぶりにこのシリーズを更新したいと思います。

◎他の柑橘シリーズはこちら

【橙の柑橘①】みかんを食べると手が黄色くなるって本当なの? - アタマの中は花畑

【橙の柑橘②】みかんとオレンジの違いとは? - アタマの中は花畑

【黄の柑橘】洋風料理にはレモン、和風料理には柚子なのはなぜ? - アタマの中は花畑

【緑の柑橘】すだちとかぼすの違いって何? - アタマの中は花畑

 

日を追うごとに気温が下がり、本格的な冬が近付いてきました。そんな時期に食べたくなる果物の一つが、今回取り上げる「みかん」です(※)。私たち日本人にとってみかんは昔から馴染みのある果物で、国内の果物消費量ではバナナ・りんごに次ぐ第3位を誇ります。

(※本記事では、みかん=温州みかんを指すこととします)

 

そんなみかんですが、皮を剥いて食べる際に「表面に付いた白い線のようなもの」が気になったことはないでしょうか。私はそのまま食べてしまうことが多いのですが、中には綺麗に取り除く方もいらっしゃるかと思います。一方で「白い線には栄養があるから一緒に食べた方が良い」と言われることもあり、その正体については今ひとつ理解できていませんでした。ということで、今回はみかんの白い線に着目してみたいと思います。

 

 

みかんの白い線の正体は?

みかんをはじめとした柑橘類に見られる白い線はアルベド(albedo)と呼ばれます。アルベドはラテン語で「白さ」を表し、みかんの場合は果皮の内側の白いふわふわした部分、および白い線の両方を指します。この部分は中果皮(ちゅつかひ)、または維菅束(いかんそく)とも呼ばれます。

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※アルベドに対して、オレンジ色の外果皮はフラベド(flavedo)と呼ばれます。

 

白い線の役割とは?

アルベドには、みかんの株が吸収した水分や養分を果実へ運ぶ役割があります。水分・養分を果実全体に回すため、アルベドは果実内に満遍なく張り巡らされています。日本人で例えるなら「国内のあちこちへ旅行するための道路交通網」といったところでしょうか。

 

白い線を食べても問題ないの?

結論から言えば、アルベドは食べても全く問題ありません。むしろ栄養価で評価するのであれば、食べてしまった方が身体には良いです。

(※アルベドは繊維質であり必ずしも口当たりが良いものではないため、取り除いた方が食べやすい…とも言えます)

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なお、アルベドには主に以下の栄養素が含まれています。

◎ビタミンP

・中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化を予防します。また毛細血管を強化し、血流を改善させる効果もあります。

◎食物繊維

・便秘改善のほか、糖質や脂質の吸収率を抑える効果があります。このほか、過剰なナトリウムや悪玉コレステロールを体外へ排出する働きもあります。


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