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少し前に「◯◯の柑橘シリーズ」と題して、柑橘類に関する記事を5つほど投稿しました。今回は約1年ぶりの第6弾、取り上げる色は「黒」です。
ということで、今回「黒い柑橘類」としてご紹介するのがブラッドオレンジです。決して墨のような真っ黒な色合いをしている訳ではありませんが、他の柑橘類と比べると果肉が黒味を帯びている点が特徴です。
最近ではスイーツやジュースの材料としてもよく見かけるようになったブラッドオレンジですが、そもそもなぜこのような色合いになったのでしょうか?
ブラッドオレンジの概要
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:5月
収穫期:2〜4月
原産:イタリア
別名:チミカン(血蜜柑)など
花言葉:純粋、愛らしさなど(オレンジ全般)
◎特徴:
イタリア原産の常緑小高木で、オレンジの中ではやや小ぶりな実をつけます。果肉が赤黒い色をしており、血のように見えることからその名が付けられました。
現在でも地中海沿岸部を中心に栽培されていますが、近年は地球温暖化の影響により愛媛県などでも生産されています。生での流通量はそれほど多くなく、大半がジュースなどに加工されています。
果肉が赤黒いのはなぜ?
ブラッドオレンジの果肉が赤黒い色をしているのは、アントシアニンが豊富に含まれているためです。アントシアニンはブルーベリーなどでもお馴染みの紫色の色素(ポリフェノールの一種)で、眼や身体の老化防止や生活習慣病の予防に効果があるとされています。アントシアニンを含む柑橘類はブラッドオレンジのみとも言われており、近年は健康ブームに伴い人気が高まっています。
なおアントシアニンの含有量は実によって異なるため、果肉の色もまちまちです。同じ品種であっても、黒っぽい果肉の実やあまり黒くない果肉の実が混ざっているのはこのためです。
ブラッドオレンジはどのようにして誕生したの?
先程触れた通り、ブラッドオレンジといえば赤黒い果肉が最大の特徴です。他の柑橘類には見られない特徴ですが、人々の品種改良によって誕生した品種なのでしょうか?あるいは、元々から存在していた品種なのでしょうか?
調べてみたところ、ブラッドオレンジは甘口のオレンジが突然変異して誕生した品種のようです。現在ではそこからモロ種・タロッコ種・サングイネッロ種などが開発され、このうちモロ種とタロッコ種に関しては日本でも栽培されています。
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