アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【七草粥】春の七草一覧〜1月7日にお粥を食べるのはなぜ?〜

去る1月7日は「七草粥を食べる日」でした。その材料となる春の七草に関しては私も過去に採取したことがあるのですが、今シーズンは手抜きをして七草セットを購入してきました(※7日夕方に購入したため3割引きでした)。

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せっかく七草セットを購入してきたので…今回は中身を品種ごとに分類しつつ、それぞれの詳細についてまとめてご紹介してみたいと思います。

 

 

七草粥を食べるのはなぜ?

七草粥とは、人日の節句(1月7日)の朝に食べられる行事食で、その1年の無病息災を願って作られます。年末年始に贅沢をした胃を休めるために食べられるとも言われています。

七草粥に必要となるのは、以下の「春の七草」と呼ばれる植物達です。

・セリ

・ナズナ

・ゴギョウ(ハハコグサ)

・ハコベラ(ハコベ)

・ホトケノザ(コオニタビラコ)

・スズナ(カブ)

・スズシロ(ダイコン)

◎七草粥の概要は下記記事からの引用です

【七草粥】我が家にあるものだけで七草粥計画、始動! - アタマの中は花畑

 

春の七草について

早速、購入した七草セットに入っていた野草(野菜)を品種別に分けてみました。左上からセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロなのですが…こうして見るとハコベラ(右上)が大半を占めていることがわかります。ここからは過去記事も引用しつつ、それぞれの概要についてまとめてみました。
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セリの概要

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科・属名:セリ科セリ属

種別:多年草

花色:白

花期:8月

原産:日本

別名:タゼリ(田芹)、ミズゼリ(水芹)など

花言葉:清楚で高潔、貧しくても高潔など

◎特徴:

日本原産の多年草で、日本では北海道〜九州の湿った場所(水田や畦道など)に分布しています。若葉が競い合うように伸びて群生することから競り=セリと名付けられました。その分布域からタゼリ(田芹)やミズゼリ(水芹)と呼ばれることもあります。

独特の香りを持つ葉や茎は野菜としても親しまれ、東北〜関東地方を中心に栽培もされています。
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ナズナの概要

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科・属名:アブラナ科ナズナ属

種別:越年草

花色:白

花期:2〜6月

原産:ヨーロッパ、西アジア

別名:ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)など

花言葉:全てを捧げます、あなたに全てをお任せしますなど

◎特徴:

ヨーロッパ〜西アジア原産の越年草で、現在では日本にも帰化しています。春の七草としても知られ、昔は冬場の野菜として重宝されていたようです。名前の由来には諸説あり、撫でるように可愛い菜=ナズナになった説や、夏に枯れる菜=夏無き菜=ナズナになった説などがあります。f:id:matundaba79:20230107214801j:image

▲七草セット内のナズナ

 

◎ナズナの概要は下記記事からの引用です

【ナズナ】ペんぺん草と呼ばれるのはなぜ?〜ぺんぺん草で遊んでみよう!〜 - アタマの中は花畑

 

ゴギョウ(ハハコグサ)の概要

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科・属名:キク科ハハコグサ属

種別:二年草(越年草)

花色:黄

花期:4〜6月

原産:日本、中国、朝鮮半島

別名:ゴギョウ、ホオコグサなど

花言葉:いつまでも忘れないでなど

◎特徴:

日本各地に分布する野草で、葉や茎の表面には細かい毛がびっしり生えています。若葉は食用となり、春の七草の一つとしても親しまれています。春になると黄色い鮮やかな花を咲かせます。f:id:matundaba79:20230107214807j:image

▲七草セット内のゴギョウ

 

◎ゴギョウの概要は下記記事からの引用です

【春の七草】ハハコグサとチチコグサの違い、および名前の由来について - アタマの中は花畑

 

ハコベラ(ハコベ)の概要

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科・属名:ナデシコ科ハコベ属

種別:一年草(越年草)

花色:白

花期:3〜10月

原産:ユーラシア大陸

別名:コハコベ、ミドリハコベ、ヒヨコグサ、アサシラゲなど

花言葉:ランデブー、愛らしい、密会など

◎特徴:

コハコベとミドリハコベの総称で、春の七草にはコハコベが用いられることが多いようです。現在では世界各地に分布(帰化)し、日本でも至るところで見かけることができます。万葉集波久倍良(ハクベラ)という名称で登場し、現在ではそれが転じてハクベラ→ハコベラ→ハコベになったと言われています(※諸説あります)。
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▲七草セット内のハコベラ

 

ホトケノザ(コオニタビラコ)の概要

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科・属名:キク科ヤブタビラコ属

種別:一年草(越年草)

花色:黄

花期:3〜5月

原産:日本、中国、朝鮮半島

別名:タビラコなど

花言葉:調和、仲間と一緒になど

◎特徴:

春の七草の「ホトケノザ」のことですが、現在の標準和名はコオニタビラコ(小鬼田平子)です。水田雑草の一つで、水田や周囲の畦道でよく自生しています。水田周辺の環境変化に伴い、近年はその数を減らしているようです。f:id:matundaba79:20230107214810j:image

▲七草セット内のホトケノザ

 

◎ホトケノザの概要は下記記事からの引用です

【春の七草】ホトケノザとホトケノザ(コオニタビラコ)の違いは? - アタマの中は花畑

 

スズナ(カブ)の概要

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科・属名:アブラナ科アブラナ属

種別:一年草(越年草)

花色:黄

花期:3〜5月

収穫期:11〜1月

原産:中央アジア〜ヨーロッパ南西部

別名:カブラ、カブナ、スズナなど

花言葉:晴れ晴れとなど

◎特徴:

中央アジア〜ヨーロッパ南西部を原産とする一年草で、日本へは奈良時代に到来したと言われています(※諸説あります)。丸く肥大した可食部は根のように見えますが、実は胚軸と呼ばれる茎です。

また春の七草の一つとしても知られ、可食部が錫(すず)製の容器、あるいは鈴に似ていることから「スズナ」とも呼ばれます。f:id:matundaba79:20230107214752j:image

▲七草セット内のスズナ

 

◎スズナの概要は下記記事からの引用です

【蕪】民話のような「おおきなかぶ」は実在するのか? - アタマの中は花畑

 

スズシロ(ダイコン)の概要

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科・属名:アブラナ科ダイコン属

種別:一年草(越年草)

花色:白、薄桃

花期:4〜5月

収穫期:12〜2月

原産:地中海沿岸〜中央アジア

別名:スズシロ、オオネなど

花言葉:適応力、潔白など

◎特徴:

地中海沿岸〜中央アジアを原産とする一年草(または越年草)で、大きく肥大した根が名前の由来となっています(大きい根→オオネ→ダイコン)。春の七草の一つで、この場合はスズシロ(蘿蔔、清白)と呼ばれます。

主に根を食用としますが、葉や種子(油)もいただくことができます。主に日本で食用とされることから、英語では「Japanese white radish」と表記します。

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▲七草セット内のスズシロ

 

◎スズシロの概要は下記記事からの引用です

【大根】一番辛い(甘い)のはどの部分?先端と付け根で味が違うのはなぜ? - アタマの中は花畑

 

七草粥を作ってみました!

今回購入した七草セットは、その日のうちに七草粥にしていただきました。と言っても、塩と顆粒だしで味を整えたくらいですが…。

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息子達は前日(1月6日)にも保育園で七草粥を食べたらしく、あまり食い付きは良くありませんでした。七草粥で胃を休めるはずが、結局その大半を大人達で食べることになり、むしろお腹が膨れてしまったのでした。。。


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